今回は浅田真央さんがNumberTVに出演した際に取材を担当した野口さんが、印象的なエピソードなどを中心に語ってくれました。
「NumberTVはソチ五輪の“地獄から天国へ”という部分にフォーカスして編集されていたんですが、インタビュー自体は幼少期から今に至るまで『この取材で1冊書けるのでは?』という分量だったんですよ」
現役時代から真央さんを取材してきた野口さんでも、引退して時間がたった「今」だからこそ彼女が語ってくれたことがあると感じたとのこと。その一つが幼少期、一番最初のスケートの思い出でした。
姉の舞さんと同時期にスケートを始めた真央さん。同じ級で同じ大会に出場し、順位は舞さんの方が上に。人生最初の試合は負けたところからの始まりだったといいます。
「ジュニアで脚光を浴び始めたときから、無敵で怖いもの知らずという印象だったと思います。本人の中では負けず嫌いで、負けたところから始まっていた、というのが意外でしたね」
トリプルアクセルを武器にジュニアの大会を制し、2005年に15歳でシニアに転向。翌2006年のトリノオリンピックは年齢制限で出場できなかったが、フィギュア界のみならず日本中に「浅田真央旋風」を巻き起こしました。そこからスタートして常に華やかな道を歩んできたイメージもありますが、そのスケーターとしての歩みを丁寧に振り返ると、その後は苦労の連続でした。
その苦労に対して、真央さんは一度も“挫折”と思ったことはない、と言います。
「苦難が来れば来るほど頑張る、乗り越えられないと思ったことがない、と。どんな状況でもやるしかないと思えるのは、真央さんの強さだと思います」
バンクーバーオリンピックまで、さまざまなコーチに師事し、拠点が定まらなかった時期のことを真央さんは「今思うとがんばりすぎていました。帰ってきていいよ、と声をかけてあげたいですね」と振り返っていたとのこと。それでも「いざとなったら力が出せるとわかっていたから頑張れた」との真央さんの言葉に、野口さんも「何かをなし得る人の思考は本当にすごいですね。やっぱり真央ちゃんだな、と思わされました」と話します。
野口さんがもう一つ印象的だったのは、真央さんのお母様についての話。お母様が亡くなられた当初は悲しい出来事として捉えられ、周囲も触れないようにしていましたが、大人になったいま、落ち着いて振り返ることができるようになっていました。
「とてもやわらかいニュアンスでお母様のことを語れるようになっています。お母様が支えてくれた頃の時代を消化して、自分の力にすることができているなと感じましたね」
話題はほかにも
- いつ会ってもピュア!真央さんの不思議な雰囲気
氷の上では鬼コーチに!?指導者としての真央さんへの期待 - 真央さんの演技には「人生が出ている」
- バンクーバーまでの苦しさとソチの苦しみは質が違うもの
- 立川のMAO RINKの素晴らしさ
などなど、多岐にわたりました。
日本フィギュア界のシンボルともいえる浅田真央さん。彼女の心の動きをじっくりと話す時間となりました。ぜひNumberTVと合わせてご覧ください。(5月15日収録)
※ポッドキャストをお聴きいただけるのはNumberPREMIER会員限定で、このページ下部でご視聴いただけます。
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