岡山県工技センターに爆発性物質 過酸化アセトン、何者かが製造か

岡山県工業技術センターで発見された爆薬「過酸化アセトン」を含む固形物(左)と固形物が入っていた容器(岡山県提供)
岡山県工業技術センターで発見された爆薬「過酸化アセトン」を含む固形物(左)と固形物が入っていた容器(岡山県提供)
岡山県工業技術センターで発見された爆薬「過酸化アセトン」を含む固形物(左)と固形物が入っていた容器(岡山県提供)
施設内で爆発性の物質が見つかった岡山県工業技術センター=22日
 岡山県は22日、県工業技術センター(岡山市北区芳賀)内の実験室で、爆薬の過酸化アセトン(TATP)を含む不審な固形物が見つかったと発表した。過去にはテロに使用されたことがある物質で、県は何者かが製造した可能性があるとみて岡山西署に通報。同署は固形物を押収するとともに、爆発物取締罰則違反の疑いで調べている。

 同センターによると、固形物が発見されたのは4階実験室の実験台で、職員が16日、アルコールを入れた容器内に複数の白色半透明の固形物(最大数センチ四方)を確認した。通常はアルコールの中で固形物が生成されることがないことから成分鑑定を行い、TATPを検出した。

 事態を受け、センターは関係職員への聞き取りを実施。4月下旬には容器内に固形物は確認されていなかったという。TATPは過酸化水素水とアセトン、塩酸などの薬品を反応させて製造する爆薬で、これらの物質は施設内にあるが、センターがTATPを製造や利用することはないとしている。

 TATPは過激派組織イスラム国が用いることで知られ、2015年のパリ同時多発テロ、16年のベルギー同時テロでも使われたとされる。

意図的なら悪質
 横浜国立大の三宅淳巳名誉教授(安全工学)の話 TATPは高性能爆薬と同等の危険性があるが、原材料は比較的入手が容易で、知識とスキルがあれば合成は難しくない。そのため、現在では世界の爆弾テロで最も多く使われる物質の一つとなっている。仮に何者かが意図的に作って容器の中に入れたとしたら非常に悪質だ。

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