【競馬】今年も無事POGトップ1%に入っているトレーナーによる、2025年度にデビューするコントレイルの血統予想とか相性よさそうな血統とかを考えていく回Part1
なお、Part2があるかどうかは不明。
まだまだ3歳戦も残っているのですけど、POG的にはもうそろそろ最終戦なわけで、1年間お疲れさまでしたと言いたいです。早いですがw
でも、ダービーが終わると本格的にもう新馬戦【メイクデビュー】が始まってしまうので、そこまでにきちんと来年の動向も考えておかなくてはいけないんですよね。そんな中で、やっぱり注目はコントレイルを筆頭に新種牡馬のデビューと言うことで。
正直、オークスやダービーよりも既に個人的にそっちの方が楽しみだったり…w マジでこの時期が一番楽しいまでありますね。
現3歳のことをちょっと振り返ると、オイラの記事を見てくれている人は知っての通りだと思いますけど、現3歳に関しては正直ガッツリやるつもりはなかったんですよねw で、割とベタなところを狙ってみたり完全な趣味枠に走っていた感じではあったのですけど、シレ~ッとまたPOGのトップグループに入っちゃいましたって流れ。
まぁ、ハッキリ言って去年から調子良すぎた感もある。
現状ですらかなり良い位置にいるので、今更ガッツリ下に落ちる…なんてこともないでしょうし。去年からちょくちょく話題にも挙げてましたけど、重賞レースもまぁ本当にようこんなに勝ってくれたなぁ…ってくらいには勝ってくれましたから。個人的には大満足と言いますか。
あんまりいうと、普通に身バレしそうなんで控えますがw
まぁ、去年も言いましたけどベタ枠としてこういうの早々に何頭も取っていましたので、そら2歳戦からスタートダッシュ決められるよなぁと。
ただ、個人的に思ったのがこういうベタ枠よりも勝負を決めるのはやっぱり小~中規模の指名馬だってことですね。noteでも挙げましたけど、例えば今年はルクスジニアとか取っていたので、ああいう100人クラスの指名馬がオープンまで行くとビックリするくらいにランクアップするんですよね。当たり前ですけど、やっぱり上位グループってベタ枠が多いからこういう部分で差が付きづらくなってるんだと思う。
指名者数多い馬って、当たりゃ皆ランク上がりますけど外せばその人達みんなランク落ちますからね。
ここらへんは、実際にこういう指名者数が多い馬を取ってリアルタイムでランキングを確認してたオイラが言うんだから間違いないですよ。やっぱり、こういう指名者数が多い馬を1頭取ってGⅠや重賞を勝ったところで、上位グループに安定的に居座るのって絶対にムリですからね。
マジで差がつかないです。何年やってもこの傾向は同じだなーと。
去年のシックスペンスもそうでしたけど、あの馬も今だから人気になったり強いだの何だの議論になることありますけど、当時の指名者なんて1000人程度でしたからね。あの馬が重賞を勝った時もランクで一気に突き抜けましたし、まぁ戦略的にはやっぱりオイラはコッチが大正解だと思います。
何よりも戦いやすいからオイラの性に合ってるんでしょうね。
たかがPOGでここまで打算的に考える姑息な奴が、日本でオイラ以外にいないって可能性もありますがw
自分で言うのもなんですが、去年に挙げた人気馬や注目馬の評価ってほとんど当たってましたしね。実際に、今から見返してみてもアロンズロッド、アルレッキーノ、ダノンシーマ、サラコスティ、マディソンガール、ミッキーマドンナ、プリモシークエンス、サリーチェ、ジェゼロみたいな血統の問題点ってだいたい全部当たってましたから。博打性が高くて悪い面が出ると多分こうなるよ、って言っててやっぱりその通りになりましたし。結局、ランキング上位で博打性が高い馬で来たのマスカレードボールだけなので、アレだけ大量に指名されていた馬の中で走ったのがたった1頭だけって考えると、やっぱりここらへんってものすごい低確率でただの運ですよね。
しかし、我ながら事前にあそこまで言えたらたいしたもんだと思うw
ああいうのは、オイラのPOGの基準だと典型的な爆弾で取りづらい。指名者数が多くて圧倒的な人気どころを回避できるだけでも、やっぱり凄い有利だと思いますね。そら順位も上がるよな、と。
良い意味でも悪い意味でも、あの手の血統って再現性がないですから。
あと、血統や種牡馬の分析という観点をウマ娘的に言うと、もう割と本気でキズナに関しては【キズナ全冠】を名乗って良い気がしますw ウマ娘だったら絶対に貰ってるレベル。キズナでこんなにメシ食わせてもらってる血統屋って、マジで日本でオイラだけだと思うんですよw
現役時代からもう10年以上ですからねぇ…。↓
POGでキズナを見つけてから早10年以上。まぁ、逆を言えば現役時代からこれだけ見続けて結果を出せてないと、「お前は何なんだ?」って話にもなるかもしれないw
そんなこんなで、今年のPOGも楽しみなのですけど何と言っても目玉はあの馬。そう、コントレイル。
まず種牡馬として率直に言ってどうなっていくと思う?って話ですけど、結論から言うとオイラは良くも悪くもアベレージ型だと思いますね。だから、同じディープ系ではやっぱりキズナを超えられるかどうか?だと思います。
ただ、キズナ超えって本当にハードル高いんですよね。リーディングトップは当然として、アベレージ的にもガチで最低でもキンカメ級を叩き出さないといけないので。そこまで行けるのかな?って不安はある。特に、やっぱり注目なのが日高生産で安定供給できるか?ってところがポイントで、これに失敗すると少なくともキズナを超えることはできないと思うんですよね。
キズナは、初年度から日高生産で結果を出してきてるから、コントレイルはそれ以上の繁殖ってことを考えるとハードルはやっぱり高いです。
血統的にアベレージ型だと思うのが、似たような血統構成のサンデー系が軒並みアベレージ型になっているから、ですね。ディープ産駒の後期は特にそうですけど、母系にアメリカ型を持ってきている影響でスピードの因子が本当に多いんですよね。後期に向けては本当に似たり寄ったりの血統が増えてました。グランアレグリアやアルアイン兄弟、ダノンキングリー、母の母方を見るとワグネリアンとかもそうですね。
それこそ、ディープ産駒前期の最高傑作であるジェンティルドンナと比較するとわかりやすいですけど、アッチはリファールやノーザンダンサー系の重いクロス主体でしたから。短距離~マイルを走っていたミッキーアイルもそうですし、初年度のトーセンラーやダノンシャークも典型。トーセンラーとかアメリカの繁殖牝系との組み合わせだから、現代的なスピード馬に見えますけど中身はノーザンダンサー系の多重クロス祭りですからね。
マジで今との違いがわかりやすいですよ。
特に母系に欧州的なクソ重い血統を持ってきて、それできちんと成功してたって馬が多かったです。マリアライトとかその最たる例ですしね。今の時代、あの手の血統が出てきても馬場に良さを全部殺されて、絶対に活躍できなかったって断言できるレベルですから。
それこそキズナとかヴィルシーナ姉妹とかあの時代の変わり種ですしね。だからこそ、当時たいして人気が無くてPOGで指名したわけだし。
ようは、超高速化に傾いた弊害でそのスピード競馬に対応するために、こういう因子をできるだけ排除していった…ってことだと思いますね。むしろ、前期に活躍していた血統が超高速馬場で淘汰されて、コントレイルみたいな血統が活躍できる場所になった…とも言えますが。
結局、コントレイルを筆頭にこの手の血統は、サンデー系の他の系統を見ても繁殖と組み合わせた時に濃い因子が入りづらいから、平均的な馬を出しやすい、ってオイラは解釈してますね。それこそ、近年トレンドだと言われてる欧州系の繁殖牝馬を持ってきても、濃いインブリードにはならないですから。
コントレイルって、母系側のノーザンダンサー因子が4代前のストームキャットのラインのたった1本なので。メチャクチャ薄いんですよね。5代血統内のノーザンダンサーのインブリードが全くないから、やっぱりこういうところが直近にストームキャットを持っているキズナやリアルスティールとは全然違うところ。
あとは、出てくる産駒が平均的に何点取れるかの問題だけだと思います。
平均点40点くらいかもしれないですし、それこそディープみたいにずっと95点くらいを出し続けるかもしれないですし。
実際に似た血統のスワーヴリチャードもそうですしね。大手生産の産駒以外は本当に平均的で、今のところ突き抜けた馬は1頭もいないです。結局、育成や繁殖に依存する形になっているのはその通りなので、非社台生産のコントレイルがどうなるかは本当に楽しみ。
仮にキズナくらい成功したら、普通に今後はこの2頭で種牡馬界は回ると思います。
ただ繁殖の組み合わせ的にコントレイルの場合、母系が超スピード血統になっているので繁殖によりスピード色が強いのを回してしまうと、間違いなく距離は持たないと思いますね。ここらへんは、ダートでも中長距離でも余裕で走れるキズナとは全然違うんじゃないかなーって。
キズナの場合は、何度も言ってきた通りダマスカスの影響がメチャクチャ強い種牡馬なので、距離適性が長めに出てるんですよね。同じ母父ストームキャットのリアルスティールと比較したらわかりやすいですけど、キズナは同じ配合に見えるリアルスティールよりも長い距離で結果を出せるので、母系から受けるダマスカスの影響が強いってメチャクチャわかりやすいです。
この手の母父側にスピード色の強い血統を持っている種牡馬って、基本的に繁殖にダート色が強い馬を持ってきたりさらに短い血統を持ってくると距離は持たないです。
だから、繁殖に短い血統を持ってきても平気で走ってるキズナは結構変わっています。それこそ春天で走ったショウナンラプンタとかわかりやすいですけど、普通は3200mなんてぜっっっっったいに持たないですし、この傾向って年齢を重ねるごとに顕著に現れてきます。ここらへんが、距離適性を長めにできるダマスカスの凄いところだと思います。
コントレイルの場合は、血統構成的にはどちらかというとリアルスティールよりで、さらにそれをよりダートで固めた感じですね。ハッキリ言って、ここまで母系がダートの短いところに偏っている血統で期待されている種牡馬はディープ産駒では初めてじゃないかな、と。
アルアインやサトノダイヤモンドも母系は似たような出身で構成でしたけど、エーピーインディとアルゼンチン系のダンジグだと、コントレイルのようなファピアノ系の母系とは少しイメージは異なりますからね。国内のエーピーインディなんて普通は芝は走らないですし、アルゼンチン系のダンジグなんて世界的には傍流だし。サトノダイヤモンドに関しては、サザンヘイロー側の影響が強いって考えた方がまだわかりやすいです。
例えば、リアルスティールに関しても母系がミエスクのラインだったことを考えると、同じスピード血統でもかなり種類は違うんですよね。
やっぱり、ここらへんが馬券の購入イメージとも少しズレるところでもあるなぁと。馬券の場合は大まかに一緒だなぁ…って考えても全く問題ないですけど、POG的な血統の分け方をすると母方の影響を考えないと、メチャクチャな血統構成になる可能性もありますしね。それこそ、さっき言ったみたいに既に父系にダンジグを持っていたら欧州や豪州系のダンジグと組み合わせるとメチャクチャ重いクロスができちゃいますし。
「今は欧州や豪州系がトレンド! 脚が速いダンジグがピッタリ!」
ってよく血統も見ずに選択すると大ポカかますことになりますから。
ボンヤリとしたイメージを持って、母系もちゃんと見ておくことが大切。
ここでやっぱり意見として分かれるのが、現代の馬場状況ですね。例えばですけど、今開催の東京みたいに雨降ろうが何しようがレコード連発します…みたいな馬場状態が続くと、おそらくコントレイルの天下になるんじゃないかなってちょっと思っています。ああいう、ダートのスピード色が強い馬場になると、同系統で固められているコントレイル産駒にとってはおそらく走りやすい状態になるので。
根拠もあって。このサンデー系×ファピアノ系の成功例って、コントレイルやスワーヴリチャード以外にもトーホウジャッカルもいて、実際にこの馬も菊花賞ではスーパーレコードで走ってるんですよね。
ファピアノ系ってわかりやすくて、大箱のコースが得意だからこの主張が強い馬って基本的に東京であったり、コーナー4回のコースでもゆったりと走れる広いコースの方が強いです。
上記3頭見ても、コントレイルが一番強い競馬したのは東京で、スワーヴリチャードがGⅠ勝ったのも東京と阪神で、トーホウジャッカルも超高速化された京都の外回りなんですね。ずっと一貫していて、それ以外のコースや形態で活躍するためには母系からその因子を持ってこないといけないです。
逆を言えば、大箱にGⅠが多い今の日本のレース体系だと、この手の種牡馬が今後無双する可能性は否定できないんですよね。
早期完成させると、それこそ初年度のスワーヴリチャード産駒みたいな現象は起こると思う。明らかに距離適性は向いていないのに、馬場の恩恵を受けて普通に走れちゃうっていうやつ。
オイラがいつも言ってる、惰性でゴールできちゃう、ってやつですね。
反対に、こういう馬場状態はもうやめましょう、少し緩和しましょう…って状況になると、母系次第では走れなくなる可能性もありますね。特に、ディープ×アメリカ系統みたいなダービー2400m御用達みたいな血統をコントレイルで試すと、下手すれば2000mですらギリギリになる可能性は高いです。
だから、どちらにしても馬場次第ですね。
なので、相性の良い繁殖牝馬に関しては距離別に考えるとわかりやすいんじゃないかな?って思っています。初年度は様子見…ということで判断していくのなら、やっぱり極端な母系をしている系統を比較してみるのが大切ですね。それこそ、母系にサドラーとかドイツ牝系とかゴリゴリに重い血統だったり、軽いのを見たい時はフォーエバーヤングのお母さんみたいなゴリゴリにアメリカの血統みたいなのとかね。
その比較で、だいたい種牡馬がどういう特徴を持っているのか掴みやすくなります。
で、間違いなく現2歳に関しては早々に結果を出したいはずなので早期育成をしていくと思います。そこでどういう舞台で結果を出すのか、あるいは取りこぼすのか…を見ていくとわかりやすいかなーと。
例えば、今年で言うとさっそく動き出している馬で言えば5億円超えのサガルマータとかいますが、この馬は母系がアルゼンチン系統なんですね。上で言っていた通り、さらに母系でスピードを重ねたような血統なので、この血統で2400mダービーや菊花賞とか走れちゃう上に晩成とかになるなら、おそらくもう天下無敵ですね。キズナ以上の存在になると思う。個人的には、この手の血統は1600m~2000mがベストで、古馬になるともう少し短くなる可能性もあります。
反対に、1600m前後で収まって早期完成するようなら、血統的には正直メチャクチャ考えやすい種牡馬に違いないと思います。初年度からきちんと血統的な字面通りの傾向が出るなら、オイラはキズナ産駒と同じくらい早期に活躍馬を見いだせる自信がありますね。少なくとも、オイラが考えている血統的な常識からは外れているわけではないので。
もっとわかりやすく言うと、例えばショウナンラプンタのお母ちゃんにコントレイルを付けたところで、オイラは京都3200mで上位に来られるとはちょっと思えないですね。去年のような中距離仕様のヨーイドンの菊花賞みたいになったら、走れる可能性はかなりあると思いますけど。
こういう、微妙な違いを確認して判断していくことが大切ですかね。
そんなこんなで、コントレイルのことを色々と考えていったわけですが、今のところはこんな感じでボヤーッと思っています。初年度、キズナ産駒を徹底的に推しまくって使いまくってトップまで押し上げたノースヒルズさんのところの種牡馬なので、この馬もそうなる可能性って高いんじゃないかな?と期待を込めて思っておきます。
あとは、実際に走っている姿を見てまた事後報告的に色々と検証をしていきたいですね(/・ω・)/


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