地方議会の「請願」。暮らしに関わる要望や行政への意見を、住民が政治の場に直接届け、まちの問題意識が可視化される貴重な機会の一つだ。この請願を巡り、「京都府や京都市では請願者自身が議会で趣旨や思いを説明したくても、ほとんど認められない」との嘆きが、京都新聞社の双方向型報道「読者に応える」に寄せられた。実際、府議会と京都市議会で本人が趣旨説明した事例は過去10年でゼロ。ただ、府内の地方議会では本人が思いを訴えられるケースも多い。
「請願を出した経緯を自分できちんと説明したかったのに、委員会にすら出席できなかった」。昨年6月、京都市議会に…
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