将棋の棋譜使い無断で配信 ユーチューバーに賠償命令 東京地裁

将棋の「棋譜」を使った動画を無断で配信したユーチューバーに対し、東京地方裁判所は「主催者が投じた費用や労力にフリーライドする悪質な行為だ」として、840万円余りを主催する読売新聞に賠償するよう命じました。

将棋の八大タイトルの最高峰「竜王戦」を主催する日本将棋連盟と読売新聞東京本社は、竜王戦の「棋譜」を利用して150本余りの動画を配信していた男性ユーチューバーに対し、「営業の利益を侵害された」として賠償を求める訴えを起こし、ユーチューバーは「棋譜は単純な情報で独占されるものではない」などと争っていました。

21日の判決で東京地方裁判所の中島崇裁判長は「読売新聞は将棋連盟に竜王戦の実施費用を支払い、棋譜を独占的に利用する契約を結び、新聞やホームページで掲載していた」としたうえで「ユーチューバーは、情報として最も価値が高い対局当日に棋譜のすべてを利用していた。こうした行為は主催者が投じた費用や労力にフリーライドするもので悪質だ」と指摘し、ユーチューバーに対し、840万円余りを読売新聞に賠償するよう命じました。

一方、日本将棋連盟は、公式アプリの会員を増やせなかったとして損害を主張していましたが、裁判長は損害とは認めず、訴えを退けました。

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