大幅赤字にもかかわらず…日本サッカー協会長の月額報酬が「300万円」にひっそり値上げされた理由

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日本サッカー協会の歴代会長の面々は今回の「昇給」について何を思うのだろうか。左から’10~’12年までつとめた小倉純二氏、’02~’08年までつとめた川淵三郎氏、’12~’16年までつとめた大仁邦彌氏(写真:アフロ)
日本サッカー協会の歴代会長の面々は今回の「昇給」について何を思うのだろうか。左から’10~’12年までつとめた小倉純二氏、’02~’08年までつとめた川淵三郎氏、’12~’16年までつとめた大仁邦彌氏(写真:アフロ)

ではプロ野球はどうなのか。日本サッカー協会と同じような組織に相当するのは日本プロ野球機構(NPB)になるが、スポーツ紙の野球担当記者はこう明かす。

「NPBは各球団の拠出金で成り立っているので、単純な比較はできませんが、日本サッカー協会のような高額になることはあり得ないでしょう。トップのコミッショナーでも年俸3000万はありえないし、NPBの常勤職員がプロ野球の球団社長より多くのお金をいただいていることはまずないはずです」

NPB職員は2000万円、ラグビー協会専務理事は1200万円?

では、プロ野球12球団の社長の報酬の相場はいくらぐらいなのか。前出の球団担当者がこう続ける。

「親会社から出向で来ている人が社長になっている場合、その会社の部長クラスの給与と変わりません。年俸2000万円をもらっている社長は少ないと思います」

9月にフランスでW杯が開幕する行われるラグビーについてはどうだろうか。

スポーツ紙デスクはこう明かす。

「日本協会の会長はほぼ無給です。森喜朗さんや東芝、経団連で要職についていた岡村正さんをはじめ、歴代の会長は本業で重責を担っている人が多く、協会に常勤できないという事情もあったのではないかと思います。サントリーで重責を担う現会長の土田雅人さんも、協会からはほとんどもらってないと思いますよ。少し前の話ですが、協会に常勤している専務理事の場合、年俸1200万円と聞きました」

日本ラグビー協会で幹部をつとめた経験のある人はこう続ける。

「理事に対して月額300万円? それは、いいとか悪いではなく、サッカー協会さんの考え方であって、ひとつのやり方としてはアリなんでしょうけど……。まあ、ラグビーでは難しいですね」

昨年末、W杯カタール大会で快進撃を続けた森保ジャパンは3月に再始動した。南米の強豪を迎えた2試合(対ウルグアイ、コロンビア)では2戦未勝利(1分1敗)で終わったが、2試合合計で観客8万1860人を動員した。JFA宮本専務理事は「声出し声援が可能になった。国立では6万人を超えるお客様にも来ていただいた。今後に期待していきたい」と赤字回復には自信ありとした。

ただ、森保ジャパンの不振が続けば、観客動員やTV視聴率の低迷などJFAの財政に一気に響く構図はかわらないだろう。こんな状況下でひっそり決まったJFA常勤役員の報酬アップ……。日本代表の結果だけでなく、日本サッカー界を引っ張る役員の面々の仕事ぶりにもこれからは注目が集まりそうだ。

3月、日本代表のスローガンを発表した日本協会・宮本恒靖専務理事。「いい人材に来ていただく」勇気は形になるだろうか(写真:共同通信)
3月、日本代表のスローガンを発表した日本協会・宮本恒靖専務理事。「いい人材に来ていただく」勇気は形になるだろうか(写真:共同通信)

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