2014年より運営してきたサイト「クレジットカードの読みもの」を、2025年3月31日付けで閉鎖しました。
そこで今回は10年以上ご愛読いただけた方向けに、閉鎖に至るまでの自問自答や業界の将来に関する雑感、そして今後についてを書いてみたいと思います。
閉鎖に至った理由について:
まず、クレジットカードの読みものの現状ですが、月間にして10万PV程度は残っており、サイト自体の価値が決して低くなったわけではありません。
みなさんが気になるアフィリエイト報酬も年100万円以上あったので、一般的な考え方では「残しておいたほうが良かったのでは?」という思われるのが普通でしょう。
下手にアパートやマンションを購入して貸し出すより、親孝行なサイトであったとも言えます。
古い情報を公表するのは不誠実:
とはいえ、それじゃそれだけの報酬を得るために、サイト全体の情報を常に最新にし、すべての記事の内容を担保できるのか?というと、これがなかなか難しい。
特に古いままになった情報を公開しつづけるのは、これからクレジットカードを学ぼうとしている初心者を含め、業界全体に対しても不誠実でもあります。
悪く言えば「放置コンテンツでお金を稼いでいる」。そんな状況になりつつあったんです。
業界全体の先細り感も:
また、アフィリエイト業界、とりわけクレジットカードやキャッシングといった金融系の業界の先細り感もそれに追い打ちをかけた感じ。
これから先、クレジットカード発行企業などがアフィリエイト広告を絞ることはあっても、前のめりになる可能性は低いことを考えると、そろそろ「潮時」なのかなと思った次第です。
まぁさみしい気持ちはありますが、私のような個人事業主がブログで情報発信する時代は終わったのかもしれません。客観的にみれば、うまく企業サイトにバトンを渡せたのだと思います。
俺も昔は凄かったんだ自慢:
ここで「俺も昔は凄かった自慢」と称して、10年間、愛読いただいた方のためにデータを少し。
アクセス数はすごかった:
まず、ピークの月間アクセス数は500万PVくらいありましたね。
年間にして4,000万PVくらいあったので、個人1人が運営するサイトとしては異常な数字であったといえます。
ちなみに、はてなブログ上に表示されている累計アクセス数は「1億7,178万4,705アクセス」(リスティング等の広告を使っていない純粋なアクセス数)。
日本の人口をゆうに超えてますね、ええ(苦笑)
検索順位も異常だった:
また、当時はどんなキーワードで検索しても、当サイト「クレジットカードの読みもの」が1位に表示される異常な状況でした。
主なキーワードとしても、クレジットカード、ブラックカード、ゴールドカード、プラチナカード、ETCカードで検索1位。
GoogleでもYahoo! JAPANでも大概のキーワードで1位だったので、クレジットカード業界全体のアクセスの大半を占めていたようです(ゆえに広告主からの情報提供も集まった)。
SNSをフォローしてくれる方も多かった:
常に情報発信してたこともあり、Xのフォロワーさんの数も数万単位でありました。
こちらは資産として閉鎖せず、残しておこうかな…とも思ったんですが、そんな中途半端な気持ちのまま残しても誰の役にも立たないのであわせて閉鎖。
どちらかというとサイト閉鎖よりも、SNS閉鎖のほうが迷ったくらいです。
今後はどうするのか?:
今後はどうするのか?
これは特にこれといったものを決めていません。とりあえずサイト閉鎖によって得られた時間を別のものに振り分けるのは間違いないんですが、しばらくは疎かになっていた情報収集(インプット)に時間をかけたい気持ちが強いです。
そうして時間を過ごしてまたブログを書きたくなったら、このサイト「SONOTA」をポツポツと更新する予定。
まぁ私も気付けば40代半ば。しばらくのんびりさせてもらう予定です。
多くの方に支えられてのサイト運営でした:
最後に。
主に1人でサイト運営してきたとはいえ、多くの方に支えられてここまで来ました。
- アフィリエイトサービスプロバイダの担当者の方(多くの方にお世話になりましたがSさん、Nさん、Fさん、Oさん、Kさんあたり特に)
- 広告関係をまとめて代理で交渉してくれたエージェントの方(J社、R社、H社)とその担当者さん(Kさん、Mさん、Hさん)
- インタビュー企画で時間をいただいたクレジットカード会社の方
- クレジットカード系のイベントに招待してくれた広告主のKさん
- 表参道の会社に吸収されてしまった会社の役員のみなさん
- 個人的な付き合いをしてくれたカード会社のNさんやKさん
- おしゃれな決済企業のOさん
- 広告代理店のMさんやIさん
- 競合サイト運営者のSさん、NH Mさん、Mさん、Oさん
- はてなブログをブログっぽくない仕様に変更してくれたウェブデザイナーのMさん
上記はほんの一例ですが、感謝してもしきれません。ほんとうにありがとうございました。