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豊田合成、廃車部品を水平リサイクル 内外装部品に活用

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豊田合成は20日、廃車部品から回収したプラスチックを新車の内外装部品に活用する技術を実用化したと発表した。廃車由来のプラスチックを50%以上含んでいても、新材と同等の性能を持つ再生プラを開発した。使用済み製品を同種の部品へ再び活用する「水平リサイクル」を進める狙いがある。

再生プラは樹脂原料の再生を手掛けるいその(名古屋市)と共同開発した。廃車部品は、いそのが回収・再加工してリサイクル原料にし、豊田合成がそこから再生プラを生成して部品に再利用する。豊田合成による効率的なコーティング剝離技術や複数材料の配合技術と、いそのが持つ不純物の除去技術を組み合わせた。

助手席の足元の物入れ(グラブボックス)など内装部品や、後部のランプカバーなど外装部品に採用する。開発した再生プラを部品生産に用いると、最大で約4割の二酸化炭素(CO2)削減につながる見通しだ。

廃車由来のプラスチックを50%以上含む再生プラを、衝撃への耐性が求められる内装部品で実用化するのは世界初という。2028年には再生プラの採用を、運転席と助手席を区切るパネルや空気抵抗を低減させる部品(エアロパーツ)などにも広げる考えだ。

現在、日本で生産して欧米で販売しているセダン「カムリ」向けに量産している。今後は既に2車種での導入も決まっているという。豊田合成の担当者は活用車種について「さらに広げていきたい」と意気込む。

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