唐津市呼子町の離島・小川島に「島留学」している小川中2年の米倉愛(まな)さんが18日、島の魅力を紹介するガイドに初挑戦した。吉野ヶ里町から家族で移り住んで3年。島への恩返しの思いを込め、かつて捕鯨で栄えた歴史などを伝えた。
米倉さんは小学5年生だった2022年、家族5人で小川島に移住。「自分が感じている小川島の魅力を島外の人に伝え、島に恩返しがしたい」と島おこしに取り組んでいる。
3月の名護屋城大茶会のマルシェでは、島の海岸に打ち上げられたガラス片「シーグラス」を使ったアクセサリーを出品。加唐島でカフェを営む井川えりなさん(26)ら島おこしの“先輩”に刺激を受け、島内散策イベント「島あるき」のガイドに挑んだ。
鯨見張所では、江戸時代中期から明治時代にかけて捕鯨で栄えた歴史を説明した。セミクジラが全長18メートル以上あることをロープの長さで示すと、約20人の参加者から驚きの声が上がった。
小中学生がクジラの解体作業で歌われた「鯨骨切り唄」などを歌い継いでいることも紹介した。鯨供養塔では「シーズンが終わるごとに、獲ったクジラ1匹ずつに名前を付けて供養していた」と解説した。
入り江「水の浦」や磯遊び場「野原ノ下」など、島民以外にはあまり知られていないスポットにも案内した。参加した市内の女子中学生(14)は「クジラの大きさに驚いた。説明が分かりやすかった」と話した。
鯨組主中尾家屋敷や島民に取材してガイドブックも作り、参加者に配った。「ガイドをした自分も楽しめた。紹介しきれなかった話もあって、奥深いところまで伝えていきたい」と今後も島の魅力を発信していくつもりだ。(松岡蒼大)




