女性客に睡眠薬飲ませわいせつ行為、容疑の元タクシー運転手を再逮捕　動画や画像3000件

警視庁外観＝東京都千代田区

タクシーの女性客に睡眠薬を飲ませ、わいせつな行為をしたうえで撮影したとして、警視庁捜査1課は21日、不同意性交や性的姿態撮影処罰法違反（撮影）などの疑いで、東京都江戸川区春江町、元タクシー運転手、田中敏志被告（54）＝不同意わいせつ罪で起訴＝を再逮捕した。調べに対し「覚えていない」と否認している。 同課によると、田中容疑者の所持品から、平成20年以降に乗客とみられる女性約50人にわいせつな行為をする動画や画像が3千件ほど見つかっており、同課は同様の手口で犯行に及んでいたとみて関連を調べている。 再逮捕容疑は昨年7月、都内近郊で、自身が運転するタクシーの20代の女性客に睡眠薬を飲ませて、女性宅に侵入。女性客にわいせつな行為をしたうえでその様子を撮影したとしている。 同課によると、女性は1人で、酒に酔っていた状態でタクシーに乗車したという。田中容疑者のスマートフォンに女性客の身分証の写真があり、身分証から住所を特定して女性宅に侵入したとみられる。田中容疑者の自宅から睡眠薬が約60錠見つかった。 田中容疑者は別の女性客に睡眠薬を飲ませて現金約4万円などを奪ったとして昏睡（こんすい）強盗の疑いで、同課から昨年10月に逮捕され、処分保留で釈放されていた。その後、他県で別の女性にわいせつな行為をしたとして、逮捕、起訴されている。