大学時代に嵌った映画に「ダークマン」がある。
あらすじとしては、
人工皮膚生成技術に取り組んでいた才能ある若き科学者が、殺し屋に襲われ残虐な方法で以って瀕死の火傷を負わされ、そして自らの研究さえも葬り去られようとした。
一命を取り留めた若き科学者は、己の醜く、筋肉の赤みや歯茎の剥き出しになった姿に絶望の淵に追いやられる。
やがて若き科学者は、自らの研究によって開発した人工皮膚で以って火傷を覆い、復讐鬼となって悪漢達に立ち向かう・・・。
といった、「ロボコップ」や「スポーン」(※)でもあったような、アメリカのヒーローものにありがちなあらすじなのだが、どういう訳か、私はこの手の話に弱い。
さておき、劇中に、リーアム・ニーソン演じるダークマンが、人工皮膚で火傷を覆い、恋人に再会するシーンがある。
その後、彼は恋人と遊園地で余興を楽しむのであるが、印象的なのは「ピンクの象のぬいぐるみ」に何故か拘るところである。
確かこの時期、ダークマンとなった主人公は、事件後のアドレナリンの大量活性で超人的な力を発揮できるようになったのであるが、その影響からか?
しかし、とりわけこの「ピンクの象のぬいぐるみ」に関する拘りは異常としか云いようが無い。
ある意味、恋人と再会できた事よりも彼の興奮度が全く違うのだ。
ときに、「ピンクのゾウ」でググってみると結構、面白い記事に出くわす↓
ピンクの象について - 教えて!goo
他にも、決まり文句に幻覚の象徴としてこれが用いられるようだが、もしかして、ハイなダークマンの夢の終わりを如実に表現したものだったのかもしれない。
つまり別の見方、ダークマンの見た「ピンクの象のぬいぐるみ」は実際のそれでなかったという事だ。
それは冷やかに笑う射的の店員や、その後のシーンで恋人を悲しみのうちに拒絶する彼自身が証明している。
私はダークマンが好きだ。今でも好きだ。
しかし、やはりそれは認めたくないものである。
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※スポーンについて:
劇中でバイク走行中にスポーンに変身するシーンがあるのだが、仮面ライダーシリーズのオマージュかもしれない。
最初観た時、「スポーン・ライダーか?!」と、あまりのカッコ良さにシビれた。
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