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小泉進次郎氏「コメ担当大臣だという思いで」 農水相後任

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 江藤拓農林水産相(64)が「コメは買ったことがない」と発言した問題で、石破茂首相は、江藤氏を更迭し、小泉進次郎元環境相を起用する方針を固めた。首相はいったん江藤氏の続投を決めたが、世論の反発は収まらず、主要野党が追及姿勢を強めていることから、更迭は避けられないとの考えに傾いた。

 複数の政権幹部が明らかにした。

 江藤氏は21日午前、首相官邸を訪問し、首相に辞表を提出した。2024年10月の石破政権発足後、問題発言による閣僚辞任は初めて。東京都議選参院選を控える中、政権への打撃は必至だ。

 江藤氏は18日に佐賀市内で開かれた自民党佐賀県連の政治資金パーティーで講演し、「コメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんコメを下さるので。売るほどある、家の食品庫には」と発言した。

 江藤氏は建設相を務めた父隆美氏の秘書を経て、03年に衆院宮崎2区から初当選。現在8期目で、19年に農水相で初入閣し、昨年秋の衆院選後発足の第2次石破内閣で再び農水相に就任した。

13:10

石破首相、小泉氏の起用めぐり「強力なリーダーシップを」

 石破茂首相は首相官邸で小泉進次郎元環境相と面会し、農林水産相への起用を伝えた。その後、記者団の取材に応じ、「コメ価格高止まりなど農林水産行政の課題が山積する中、強力なリーダーシップとこれまでの経験のもと、解決に向け全力で取り組んでもらいたい」と述べた。

 首相は小泉氏の起用の狙いについて、「自民党農林部会長を務め、今は水産調査会長だ。農業、水産業について経験、見識、改革に向けた情熱を持っている」と述べた。消費者に安定した価格でコメを供給できるよう強力に取り組みを推進すること、随意契約を活用した備蓄米の売り渡しを検討すること、の2点を指示したことも明らかにした。

13:00

維新・前原共同代表、首相の対応批判「二転三転」

 日本維新の会前原誠司共同代表は党会合で、江藤拓農林水産相の辞任を「当然だ」とした上で、石破茂首相の一連の対応を「二転三転している」と批判した。

 首相は当初、江藤氏の続投を表明したが、一夜にして事実上の更迭に転じた。前原氏は首相の対応について、「石破茂(しげる)総理ではなくて『石破ぶれる総理』だと言わざるを得ない」と断じた。

12:50

小泉氏「いろんなお米を買う。パックご飯も買う」

 小泉進次郎元環境相は、首相官邸で石破茂首相と面会し、農林水産相への起用を伝えられた。面会後、記者団の取材に対し、「国民が一番不安に感じているコメの高騰にスピード感をもって対応できるよう全力を尽くす」と強調。「今、私がやらなければならないことは、とにかくコメだ。コメ担当大臣だという思いで集中して取り組みたい」と語った。

 小泉氏は20日夜に森山裕幹事長から農水相ポストの打診を受けたと説明。代表的な自民党農水族である森山氏に対し、「この局面で大事なことは組織団体に忖度(そんたく)しない判断をすることだと思う」との考えを伝えたことも明らかにした。また、ふだんの生活で「いろんなお米を買う。息子も娘もまだ小さいので、すぐに、時短であげなきゃっていう時なんかはパックご飯も買う」とも語った。

12:30

「消費者の大変さも、農家の悩みも理解していない」

 江藤拓農水相の辞任を受け、新潟県魚沼市の米農家、関隆さん(73)は「辞任は当然」と突き放した。「コメは買ったことがない」との発言について、「高値に苦しむ消費者の大変さも、これまで安値に耐えてきた農家の悩みも理解していない」と語った。

 約90ヘクタールでコシヒカリなどを育てる。肥料代や燃料代が5年前より5割ほど上がるなど、上昇する生産コストが経営の重荷になってきた。昨年からのコメ価格の高騰は収入増につながる追い風だが「喜んでばかりいられない」。

 店頭価格の高騰を受け、パンやパスタ、外国産米への切り替えが進み、「国産米離れが進む」と気をもむ。江藤氏が価格を下げようと、「農家に気を使い、(段階的に)備蓄米放出を決断したことを評価する」。ただし、実際に価格は下がらず、「消費者の不信と不安が広がり、生産者にもコメ離れのかたちで跳ね返ってくる。大臣として見通しが甘かったのではないか」

 新たに農水相に就任する小泉進次郎氏について、「自民党の農林部会長の経験者でもあり期待は大きい」と語り、「一刻も早く米価を安定させ、『農家を生かさず殺さず』の農政から『農家を生かす』方向へ転換してほしい」と求めた。

12:20

自民・坂本国会対策委員長「野党の本気度が分かり…」

 自民党の坂本哲志国会対策委員長は、石破茂首相が江藤拓農林水産相を事実上更迭することを決めたことについて、野党が江藤氏の不信任決議案の提出を検討していたことも含めて判断したとの見方を示した。国会内で記者団に語った。

 不信任決議案について、自身は「(野党の)本気度がどのくらいかな」と疑っていたが、野党側から明確に出すと言われたことで「本気度が分かった。官邸と幹事長に連絡をした」と経緯を明かした。

12:10

自民・佐賀県連幹部「農政のエキスパート、もったいないが」

 江藤氏の農水相辞任に、問題の発言を間近で聞いていた自民党佐賀県連の幹部の一人は「国民の怒りを買っているので、辞任は仕方ない。農政のエキスパートだったのにもったいないが、自分でまいた種だ」と話した。

 一方、小泉進次郎氏が後任となる見通しになっているが、「農政のエキスパートがいなくなったことは残念」と懸念も。参院選まで約2カ月と迫るなか、「総理の指導の下、2人目、3人目(の辞任)が出ないようにしてほしい」と話した。

12:00

宮崎の兼業農家「農業政策、問い直す機会に」

 江藤氏の地元、宮崎県延岡市で兼業農家を営む小泉陽平さん(23)は、一連の問題について、「江藤さんを辞めさせて終わりではダメだ」と受け止めた。生産者や消費者を含めて現在の農業政策を「問い直す機会にすべきではないか」と話した。母親とともに不登校の子どもたちを支援するNPO法人を運営しているが、「米の調達が難しくなっている」と日々感じている。「自分が食べる分は自分で作る人を『起業家』として支援してほしい」と政府に要望した。

11:15

公明・斉藤代表「都議選、参院選への影響も否定できない」

 公明党斉藤鉄夫代表は、江藤拓農林水産相の辞任について「コメ価格が高騰し、国民の不安、不満が非常に大きく高まっている時に極めて不適切な発言であり、到底許されるものではない。国民の気持ちに寄り添わない姿勢が問われていたわけであり、けじめとして当然の決断である」と述べた。国会内で記者団の取材に答えた。

 その上で「大臣の辞任は大変重いことだ。政権運営にとって大きな痛手になる。迫っている東京都議選、参院選への影響も否定できない」と指摘。「新しい大臣の下、コメ価格の安定、中長期的な農業政策を明確に打ち出すことで信頼を回復していくことが必要だ」と強調した。

11:00

国民民主・玉木代表「首相の判断が遅い」

 国民民主党玉木雄一郎代表…

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  • commentatorHeader
    中北浩爾
    (政治学者・中央大学法学部教授)
    2025年5月21日9時7分 投稿
    【視点】

    江藤大臣の辞任は、与党で衆議院の過半数を欠いている以上、避けられなかったところです。これだけ国民の信頼を失えば、米価を下げる先頭に立つことは難しい。しかし、石破政権から見れば、新大臣のもと米価を下げるチャンスになりえます。小泉大臣の辣腕に期

    …続きを読む
  • commentatorHeader
    大川千寿
    (神奈川大学法学部教授)
    2025年5月21日10時24分 投稿
    【視点】

    今朝のNHK連続テレビ小説「あんぱん」では、愛国の鑑とされる主人公の長女を前に、戦地で愛する人を失った次女が、深い悲しみと怒りを込めて慟哭する場面が描かれました。主人公の「正義」への見方が揺らぎ始める、物語の転機とも言える印象的なシーンでし

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