大人になると電卓に頼り、自分自身で計算をする機会が少なくなるため、計算方法を忘れているかもしれません。
この記事の問題に挑戦し、正しく理解できているか確認をしましょう。
問題
次の計算をしなさい。
35+120×0.6
小数の計算が含まれていますが、正しく答えを出すことはできるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「107」です。
途中の計算式は次のようになります。
35+120×0.6
=35+72
=107
計算のポイントを順に解説していきます。
計算の順序
四則(足し算・引き算・掛け算・割り算)が混じった計算の順序は、次のとおりです。
(1) 掛け算・割り算の計算
(2) 足し算・引き算の計算
つまり、今回の問題では、掛け算の部分「120×0.6」を優先して計算しなければいけません。
小数の割り算の計算
まずは「120×0.6」を考えます。
小数を含んだ掛け算では、以下の手順で計算が可能です。
<小数の掛け算の手順>
(1)「掛ける数」と「掛けられる数」が整数になるように、小数点を右に動かす。
(2)整数の掛け算をする。
(3)(1)で右に動かした小数点の合計分だけ、答えの数の小数点を左に動かす。
「120×0.6」の場合で考えてみましょう。
まずは、小数で表された数を整数にします。
0.6→6(小数点を右に動かした桁数:一桁)
次に整数どうしの掛け算をします。
120×6=720
最後に、答えの数の小数点を元に戻しましょう。
整数になるように小数点を右に動かした桁数は一桁なので、答えの数の小数点を一桁分、左に動かします。
720→72.0 (=72)
これによって、元の計算式は「35+72」となりました。
足し算
元の計算は「35+72」となりました。
これは簡単に計算できますね。
35+72=107
したがって答えは「107」です。
まとめ
正しい答えを求めることができたでしょうか。
今回紹介した計算問題は、小学校で学習します。忘れていた方は、ぜひ復習してみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法をもつものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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