川村悠人

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川村悠人
@Ag0vB
大学教員。研究のキーワードは「詩、言語、神話」です。面白いもの、かっこいいもの、ぞくっとするものを探し求めています。
Joined September 2022

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よく聞かれるのですが、「断末魔」の区切りは断末・魔ではなく断・末魔で、末魔は「急所」を意味する梵語marmanが元です。断・末魔は、急所を断つこと。 英雄アルジュナは「急所を知る者」(marmajña)の異名をもち、叙事詩の設定では一瞬で500本の矢を連射できるので、彼に狙われたらおしまいです。
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革命的な大偉業が達成されました。 ゾロアスター教の聖典で使用される古アヴェスタ語の大辞典刊行です。500頁超。インド側の並行箇所も、これでもかというくらい引かれています。 さらに驚いたのは、こんな大辞典の全体が無料公開されていること。わけがわからんぜよ。 tufs.repo.nii.ac.jp/records/2000891
神話研究と現代文化を接続する論文集、目次が出ました。表紙がめちゃオシャレ〜😂 hanmoto.com/bd/isbn/978486 私は「死神たちは言葉を振るう―『BLEACH』と古代インドにおける言葉と詠唱」を寄稿し、インド叙事詩の神器戦に見られる呪句の完全詠唱と詠唱破棄などについて、やや挑戦的に論じてみました🙏
日本語の神話事典系でおすすめの一つは『世界神話伝説大事典』(勉誠出版)です。 項目毎に並んでいて引きやすく、引いた先で他項目も目に入ってきて同時に学びがある。第一部では地域別の神話体系の概説もあり、頭の中に見取り図を作れる。 それぞれの箇所で参考文献を挙げてくれるのも助かります。
比較宗教学・比較神話学における最重要人物マックス・ミュラーの『比較神話学』がついに文庫で出ました。 インド神話とギリシア神話が中心ですが、比較言語学の話もあちこちに。50頁を超える松村先生の「解説」も圧巻。 神話とは何か、宗教とは何か。様々な示唆を与えてくれます。
昨年、こんなすごい本がオックスフォードから出ました。古今東西の怪物類に興味ある方、考察を深めたい方は必見です。 日本語でもこの方面のものは種々あるかと思いますが、昨年拝読した『ゾンビの美学』は、自分の全く知らない見地や研究方法が示されていて、とても刺激的でした。
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国書刊行会さんの『物語要素事典』が話題ですが、同社の『原典完訳 アヴェスタ』もやばいんです。 世界の宗教や神話にとって超重要資料の一つである原典の全体が日本語で読めるんです。 授業で紹介したら、中身は知らないけどご利益がありそうだから触りたいと言って、学生がすりすりしてました。
どんなに細心の注意を払って校正しても、ミスを防ぎきるのは困難です。世に出た後に気づいて、「あああ〜」となってしまった経験は、誰しもあるかと思います。 そんなとき、古典インドの詩聖カーリダーサが残した次の詩を思い出せば、気持ちを新たにできます。
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話題の『サンスクリット入門』、すごい本です。400頁越え。まるで講義を受けているかのような形式で、インド古典文献から豊富な例文が引かれ、解説されます。文法に加えて、インド言語文化や日本語とのつながりなども広く学べます。 赤松先生の他の書籍と合わせてどうぞ。
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インド叙事詩における英雄アルジュナの能力の一端をまとめておきましょう。 ただのファンタジーとして楽しんでもいいのですが、一方で、他の英雄たちから差異化する形で特定の英雄を印象的に描くための詩的な描写法、と理解することも可能です。
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またまた凄まじい本が届きました。 リグヴェーダ新ドイツ語訳の最新刊(第三巻)です。独訳しているのは日本人2人。日本人がリグヴェーダを独訳するなんて、インド人もびっくりでしょう。
こちらの『仏教史研究ハンドブック』、すごいです。 インド、チベット、中国、日本など各地域における仏教の歴史・教義・文献などが丁寧に説明されていて、仏教の全体像を俯瞰するのにとても便利です。 400ページ超えの分量とこの質にして2,800円なので、もはやタダですわ。
インド叙事詩の英雄たちは神器を召喚するとき「出でよ、(神器名)!」と言葉で呼び出すことはほぼなく、念じるだけで呼び寄せますが、ヴェーダ文献には「思考は言葉より早いのだ」(máno vā́ ā́śīyo vācáḥ)とあります。命を賭した戦場では、必殺技名をいちいち口に出してる暇はなさそうです。
前々から気になっていた本。『しぐさの民俗学—呪術的世界と心性』(ミネルヴァ書房)。 古代インドの邪視/邪眼を中心に眼の力について調べてるんですが、怪しげな構えと顔つきで異界を覗きみようとする表紙の男がめちゃ気になります。
以前も話題にしましたが、これを機に再度確認しておきましょう。サンスクリット語に関する質問をメールで受け、5分程度で返信したとして、その返信に私が要した時間は5分と20年です。
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沖田瑞穂 神話学
@amrtamanthana
○テレからの依頼で図像の確認をしたのですが、最初の依頼で「謝礼があります」と書かれていたのに、私の解説を受け取った後に謝礼のことは何も書かれておらず。研究者の知識は数十年にわたって積み上げられたもので、無料で提供できるものではありませんと苦情を返信しておいた。いつもテレビの対応に
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神話学を始めるならまずは松村先生の『神話学入門』を。 ミュラー、フレイザー、デュメジル、レヴィ=ストロース、キャンベルなど、学統を築いた人たちの理論が整理されており、何をやるにしても有益な視座をえられます。 最近ではキャンベルの『聖杯の神話』の和訳が人文書院さんから出ています。
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外部からサンスクリット語に関する質問メールがきて5分ほどで回答の返信をしたところ、それに対して「すぐに答えられる質問だったようなので謝礼はなしでいいですね」とか言ってくる輩には、ピカソの逸話にちなんで、「いえ、返信にかかった時間は20年と5分です」と言うようにしている。
こちらの「哲学全史」のサイト、古代中世の西洋哲学はもちろん、イスラム、アフリカ、中国、そして我らがインド哲学の多様なトピックを順番に視聴して学んでいけるとんでもないサイトです。一生聞いていられます。 なんでこんなのが無料なのか。海外はすごい(?)。 historyofphilosophy.net
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