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大阪の市民運動の現実から、市民オンブズマンは眼を背け続けるのか。

筆者は、地方自治等の政治問題については、あまり力一杯に語りたくないというのが、本来抱いている率直な気持ちである。Twitterにも屢々顔を出しているが、出来ることならおふざけツイートでもして、のんびりと構えていたいのが心情。今はサービスがなくなったが、任天堂がスマートフォンでのコミュニケーションツールとして登場させた『Miitomo(ミートモ)』のアプリには、のんびりとした雰囲気が好みという事もあって、随分とお世話になったものである。

とはいえ、此処10数年間、大阪府・市を覆っているどんよりとした雰囲気、住民間に漂う分断ムードには耐え難いものがあり、その時は自分でもかなり重くツイートすることが少なくない。現実問題、特に2005年以降の大阪の市民オンブズマングループである『市民グループ見張り番』(以下、『見張り番』)による一連の運動や、関西民間放送各局や新聞等による過激な報道が、大阪に生活の場を置いている人達に、重苦しいムードを与えているのは間違いなく、それに関しては、自分なりに咀嚼したことを披瀝するのが、一市民としてのあるべき姿なのかと思い、今に到っている。

前置きはこのくらいにして、此処最近、『見張り番』のブログ更新が、ゆっくりではあるものの続いており、内容もかなり団体そのものへの批判的視点が見受けられ、筆者もよく覗く様になっている。2020年10月19日に投稿されたブログはこれ。

内容読んでいると、「絶対、今この規約に従って活動なんかしてへんやろ」という突っ込みは当然入るだろう。筆者もその一人。引用する。太字は筆者なりの突っ込み処。

【規約】
1(目的)
本グループは、行政の不正、腐敗した行政を厳しくチェックし、市民のために、公正な行政を取り戻すために、いかなる党派的立場にも立たず、住民監査請求や住民訴訟を中心にしながら、創意工夫を凝らした運動を進めます。
2(団体の趣旨)
主権者市民として、不偏不党の立場から公金の使途を監視し、不正に支出された公金について住民監査請求、住民訴訟、情報。公開請求を中心とした運動で、不正、腐敗の追及と是正運動に取り組みます。
3(会員)
大阪市民であるかどうかを問わず、広く大阪市政の是正に関心を持ち、監視の行動を行うとする個人は、本グループの会員となることができます。
4(運営)
本グループの活動内容は、会員一人一人の声を大切にしながら、決めていきますが、運営の基本方針を決定する機関として、世話人会を置きます。

初めて見る、という人も居るだろう。だが、実際にこれを読んでみて、この市民オンブズマン団体が、規約に則って活動しているのかと思うと、はっきり言って疑問視せざるを得ない、というのが率直な意見である。不偏不党、如何なる党派的立場に立たず、とどの口がほざくのか。10月5日の『見張り番』のブログには、毎回の総会資料に趣意書を載せて初心忘れずということを末尾に記しているが、これで「初心を忘れていない」と本気で思っているのか。

これを踏まえて、2020年9月26日・27日の『見張り番』のブログについて、自分なりに思う処を記したい。

『見張り番』の法人化のことについては、先だって『全国市民オンブズマン連絡会議』のメンバーを迎えて行われた『見張り番』30周年のイベントで触れられており、それを踏まえてのことであるのは想像に難くない。なお、この時の『全国市民オンブズマン連絡会議』のブログは、内容的にも非常に酷いものであるが故、逆に一読を勧めたい。間違いなく、突っ込みを入れたくなる箇所がある。

特に酷いのはこの部分だろう。太字は特に筆者が注目している処。

弁護団からは、「現在の行政は、見張り番の追及によって30年前ほどでたらめではないが、『市長のメールは公文書だ』など新たな問題追及も行っていて、全国的に波及もしている。まだまだ追及出来る余地はある」という声が出ました。
市民からは、「町内会問題がきっかけで見張り番に入ったが、活動しているうちに行政全体の問題が見えてきた。」という声が上がりました。
しかし、会員の高齢化が進んでいるため、さらに広く会員を募集していこう、法人化してはどうか、という声が上がりました。

一体、『見張り番』の弁護団とやらは、何を以てして、「30年前ほど行政は出鱈目でなくなった」とほざくのか。2011年以降の『大阪維新の会』がヘゲモニーを掌握した大阪の行政こそが、『見張り番』の思い描いていた理想の地方行政であったのか。

最早、怒りを通り越して呆れ返る内容であるが、本気でこんなことを思っていたのだろうか。兎も角、此処で『見張り番』の法人化構想の話は初めて世に出た訳で在る。そして、2019年7月に、世話人会総会報告の体裁でブログに載せられている。

今年度の特徴として、会計の交替により収支報告書が詳細な内訳が報告された。はじめて、見張り番基金について記載された。収支については、収入合計1,608,301円、支出合計492,265円であった。別項目による見張り番の今後について「法人化」を考えてはどうかとの提案があり、準備に着手することについて、総会出席者の意向が問われた。賛成9、保留1、反対1の結果が出され、これを参考に新世話人会で具体化を考えることになった。新世話人の選出については、現在の8人が留任して新年度の執行にあたることが提案され、承認・可決された。代表については、東池義輝、一柿喜美が共同代表としてあたる。(4年目)

この日の記事は、『見張り番基金』等胡乱な内容が記載されており、団体に対する不信感を助長させている様にも感じる。ブログ担当者は恐らく、保留か反対に1票を投じたんだろう。それを踏まえての、2020年9月のブログに繋がる。

『見張り番』のこの両日のブログにある細かな内容については、閲覧者各自御覧頂きたい処であるが、9月26日の冒頭で記したブログ担当者の書き方が、実に辛辣である。

昨年度の総会第2部で、世話人の一人から、「ちゃんとした団体に立て直すために、法人化してはどうか」「NPO法人でなく、公益財団法人を目標に置いた一般社団法人に」との説明があり、総会の議案でもないのに出席者の挙手による採決が行われました。出席者はほとんどが内容も理解できないままに、賛成多数となりました。さすがに、都構想の上を行く強引なやり方なので、決定に至らず、今年度の総会までに会報に説明文を掲載することになりました。原文のまま掲載します。アンダーラインは、担当者が行ったものです。

大変長文ですが、これが法人化の理由にはならないという意見もあります。文章自体が矛盾した部分もあり理解困難な部分もあります。

太字は筆者にて入れた部分だが、この辺りにブログ担当者の苛立ちというか、怒りを垣間見せていると思う。『都構想の上を行く強引なやり方』なんて最たるものだろう。因みに、世話人の一人というのは、堺市議会議員も一時期務めていた、『見張り番』世話人の石崎善隆氏である。

説明文も、色々おかしな部分、難解な部分があるが、全体を通して、現状の大阪で起きている重大な自治問題について真剣に向き合っているとは、到底言えない内容だと筆者は思う。特に『大阪維新の会』の行政運営について何一つ語られていないというのは、団体としてかなり致命的だろう。それを差し置いて、何が法人化なのか、と。

9月27日のブログにある、説明文より引用する。

大阪に、法人化されたきちんとした団体が必要ではないでしょうか。

オンブズマンという言葉だけが広く知られている現状で、世話人の携帯電話には相談の連絡があります。行政からの内部告発の連絡もあります。大阪の市民グループとして誕生した団体として認識がされている団体は、現在では「見張り番」だけになっています。府下市町にもオンブズマンの組織があります。

しかし、テレビや新聞で「オンブズマン」という活動を知ることとなった人がまず、尋ねてこられるのが、わたしたちの市民グループ「見張り番」だけです。見張り番だから、連絡をしてきたというひとがいることも事実です。

大阪にきちんとした団体を設立する必要があると、世話人会では考えております。

『きちんとした団体』の連呼。読んでいて「はぁ?」という感想を抱く人も居るだろう。「今までの『見張り番』は、きちんとした団体ではなかったんですか?」と思うのが自然。相当に、過去の自己の団体活動を馬鹿にしているとしか思えないのだが。あと、内部告発の電話、とあるが、これ相当な数電話やメールが来ている筈なのだが、これも黙殺してやしないのか。

2.市民グループ「見張り番」の存在意義と現状の課題
(3)現状の問題
 見張り番も30年を経過し、創立時の会員さんも亡くなられたり、高齢のため退会をされたりした方も多くなっています。
 会費納入もそれに伴い、徐々に減少し、十分なものとは言えなくなりました。会費収入以外の寄付に頼っている部分もあり、経常的な経費が会費収入だけでは賄えないようになってきました。

この「会費収入以外の寄付に頼っている」の箇所、結構臭うんだよな。この寄附の出処とは一体何処ぞやという。

3.大阪をよくする行財政監視活動への寄付
  ――見張り番の法人化と「ふるさと納税」の試み」――
(1)「ふるさと納税」をモデルに
(2)市民グループ「見張り番」が取得する法人格
 市民グループ「見張り番」が取得すべき法人の類型を考えました。市民グループ「見張り番」のような非営利団体に合う法人には、先ほどからあげた特定非営利活動法人(NPO法人)、一般社団法人、一般財団法人があります。
 見張り番では、NPO法人を選択せず、一般社団法人の法人格の取得をし、事業活動を整理して、内閣府の認証を得て、公益社団法人を取得するようにしたいと考えています。
(3)寄付収入の目標
   ① 300万円を目標に
   ② 使途の制限をつけた条件的寄付の受付も可能

結局の処、現状の大阪で起こっている問題から眼を背けたまま、法人化をしたいから寄附だけは寄越せというのでは、到底支持なんて得られる訳はなく、却って愛想を尽かされて逃げられてしまうだけではないのか。団体会員の高齢化は、確かに何処の市民オンブズマン等の市民団体にある様に深刻な問題ではあるが、それ以上に、新たな活力を投入しようという努力は見せたのか。昨年も実は、この団体に会員として加わろうという若い人が居たそうだが、面談の結果最終的に辞退という顛末を辿ってしまっている。

本当に、この市民団体が建て直しを図るのなら、法人化云々以前に、まず目下の喫緊の課題に対して真摯に取り組む姿勢を見せることではないのか。それが果たせないのなら、最早『見張り番』が市民オンブズマンを名乗る資格などないと断言して良いだろう。

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