「猫ロボットで効率化だ!→採用も増えちゃいました」 ガストやしゃぶ葉で導入の配膳ロボット。運営会社も驚いた“意外な効果”を聞いた
毎日の走行距離や、仕事をした回数などもすべてデータ分析することで、店ごとに問題点を発見。インストラクターによる調整を繰り返している。つまり、ゲストにとってもスタッフにとっても、利用しやすいロボットへの改善が積み重ねられているのだ。 このような改善サイクルは、ロボットそのものの進化にもつながっている。例えば、客席への「到着をお知らせする機能」は、「ロボットが来たことがわかりにくい」という顧客からの要望を受けて追加されたもの。どんどん、「かゆいところに手が届く」ロボットに近づいているのだ。
■「同僚」として受け入れられるように では、現場で働くスタッフにとっては、ロボットはどんな存在なのだろう。当初スタッフの間では、「本当に役立つのか」という半信半疑の声もあったという。しかし現在では、「なくてはならない存在」となっているそうだ。 店舗によっては「とんかつ」「ぽち」と名前をつけるなど、親しみを持って接しているケースも多い。それもそのはず、ロボットには「マルチモーダルAI」という技術が搭載されており、自分の置かれた環境や状況を解析。それに合わせて感情を表現したり、約30種類のセリフを使い分けて、人とコミュニケーションできるのだ。
スタッフに向けても、起動時の、「ハロー! 今日も元気に、一緒に頑張ろうニャ〜」というセリフや、配膳開始時に「お料理ありがとう!」というセリフなどがプログラムされており、「共に働く仲間として親近感が持てる」という声が上がっている。 もちろん顧客にとっても、猫型ロボットは「癒やしの存在」になっている。 「愛らしい表情でおしゃべりもしてくれることから、お子様からシニアのお客様まで幅広いお客様にご支持をいただいており、ロボットに会いに来られるお客様もいらっしゃいます」と広報担当者。
季節やフェアに合わせて衣装も変わるため、リピーターのひそかな楽しみにもなっているようだ。 ■「人間らしい働き方」を促進するワークモデル 確かな成功を収めている猫型ロボットの導入。すかいらーくグループでは、すでに必要なブランドへの導入は完了したという。今後は、ロボットの進化に合わせて機能の拡充を図る予定だ。 広報担当者は、「DXや人への投資を通じて、従業員一人ひとりの能力を高め、付加価値を生むことを経営の基本的な考えとしています。これからも時代とニーズに合わせたサービスを提供できるよう努めます」と回答した。