「猫ロボットで効率化だ!→採用も増えちゃいました」 ガストやしゃぶ葉で導入の配膳ロボット。運営会社も驚いた“意外な効果”を聞いた
ロボットが配膳業務を担うことで生まれた時間的余裕を、接客サービスの質向上や、満足度を高めるための教育トレーニングに振り分けているのだ。 加えて、週末などのピークタイムにスタッフの労働時間を集中させることで回転率をアップ。労働に投資しても人件費率は下げ、確実に収益を生み出せるビジネスモデルを構築している。 つまり、単純な「人件費削減」ではなく、「人的投資の最適化」を図る経営戦略なのだ。 ■意外な効果、シニア採用の急増
猫型ロボットの導入は、意外な効果ももたらしている。シニアスタッフの採用増加だ。 65歳以上のスタッフ雇用は、2021年と2025年4月時点を比べるとほぼ倍増。70歳以上のスタッフも3.6倍となっている。 なぜロボット導入がシニア採用につながったのか。理由は、業務負担の軽減にある 「重い料理を持ち、長距離を歩く」配膳作業は、レストラン業務の中でも身体的負担が大きい。ロボットがこの部分を担うことで、体力に自信のない高齢者でも働きやすい環境が整ったのだ。
また、ロボットが単調な配膳業務を担うことで、スタッフはより対人サービスに集中できる。 このため、長年の社会経験を持つシニア層の「人間力」が生きる場面が増えたともいえる。 一方で、障害者や外国人スタッフの採用にも良い影響が出ているそうだ。 「猫型配膳ロボットは操作しやすく、従業員にも優しいオペレーションとなっておりますので、障害のある方や外国人従業員を含め、あらゆる方が働きやすい環境づくりにつながっております」と広報担当者は説明する。
新人スタッフにとっても、覚えるべき業務が軽減されるため、フロア業務の習熟スピードがアップ。 ロボットの導入が「人材の多様化」「教育効率の向上」という、想定外の相乗効果をもたらしているのだ。 ロボット活用の成功の裏には、徹底した運用改善の取り組みもある。同グループではロボット導入の際、かつて店長経験があり、店舗オペレーションに精通した17人のインストラクターが全国の店を回り、適切な走行ルートや停止位置などを検討。