Everything you've ever Dreamed

ただの日記です。それ以上でもそれ以下でもありません。

氷河期世代に触れる者は地獄の業火に焼かれる覚悟を持ちなさい。

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就職氷河期世代支援は、他人事ではない。僕も氷河期世代に属しているからだ。で、ムカついている。同じようにムカついている人は多いようだ。ムカつく点や度合いは人それぞれだが、「今更感手遅れ感」と「方法」に疑念がある点ではだいたい一致している。先日、僕のX(旧Twitter)投稿への反応を見て実感した。

反応の幅が想定よりも少々広いくらいで大体予想の範囲内だった。というと「利いた風な口をきくな」と一喝されそうだが意見の幅が少ないように見えた。もちろんディティールをみれば氷河期世代の中でも支援策についての意見や感想は異なるし、世代の内外からは「自己責任」「甘え」と見る人も多い。ただ問題があるという点ではほぼ一致していた。

「今更感」「手遅れ感」については疑いようがない。就職氷河期世代は40代から50代前半位。まもなく世間一般的には定年に達するその世代を今から支援したところで未来はない。政治家や国(官僚)は就労支援や教育支援を打ち出しているが、50歳前後になってから研修を受けて新人としてゼロから働くのはなかなかハードルが高いし、その施策からは「氷河期世代の人間は教育が必要な使えない人間」という見下した認識がビンビン伝わってくるし、そもそも体力的精神的にすでに下降期に入った世代を鍛えて現場仕事に就けようとするのが無茶である。たとえばIT技術を身につけても実力主義の現代において20代30代の若者に50代が勝てるわけがない。つまり、現場仕事は体力気力の衰えで難しい、技術を身につけても若い世代に勝てない、そもそも新人として働くと言うのは精神的に難しい、管理職は当然無理などの諸々の事情でうまくいかないのだ。ムカつくのは政治家や国はバカじゃないのでうまくいかないのが分かっていることだ。「国は支援はするけど仕事に就けないのはあなたたちの責任ですよ」という自己責任にを持ってくるのが目に見えるからだ。就労支援施策で国と懇ろにしてる中抜き好き好き大好きな業者に金を落とすためかな?

なぜうまく行かないのにやってるポーズを今さらキメるのか。それは氷河期世代の人数が多いからだ。40代から50代前半の氷河期世代は約1700万人。日本の人口の分の6分の1。これは選挙や支持率対策では無視できない。団塊世代に続く次の支持層を作るということなんだけれども「今更ナメてんの?」感が凄く逆効果なのでやめた方がいい。そもそも氷河期世代が国の重荷になる事は、ずっと前から分かっていたはずだ。見捨てたのだから手切れ金のように金で解決するしかないんじゃないか。離婚時の慰謝料みたいに何百万か何千万か払えばいい。だが、財政的には難しく現実的ではないから各種支援という制度を打ち出してやってる感を出しているのだろう。

僕は1974年生まれの氷河期世代前半だ。そこそこうまくやってきた方だと自己評価している。うまくいったのは、才能や才覚と努力と幸運のおかげ。比率としては、才能(才覚)、努力、幸運で5:3:2くらい。努力はしたつもりだが成功した要因のせいぜい3割くらいだろう。才能が5割。才能も運に入れると運の占める割合は7割。つまり個人の努力ではどうにもならないというのが僕の経験。ただその3割の努力をやりきったかどうか、それが左右したかもしれない。僕はその3割の努力をやり切った自負はある。だから氷河期世代で沈んだままの人たちには「この30年間本当に浮上するきっかけはなかったの?」「国や政府がいつか助けてくれると信じていたの?」とも思うことはある。正直いって。確かに新卒の就職は苦労した。100社近くに応募した。当時はネットでの応募は一般的でなかった。エントリー書類の書きすぎで指が痛くなり自慰ができなくなるくらいだった。最初に受かったところに入社した。世の中が厳しくなるのはわかりきっていたので、夢や希望よりもとりあえず職に就くことにしたのだ。入り口は狭かったけれども、中に入ってしまえば何とかなるだろうと。これが僕の氷河期だ。

同じ年代の人たちは、それぞれの氷河期を生きてきた。苦労した人間もいれば、そこそこの人間もいれば、大成功した人間もいる。就職氷河期世代支援と言われていちばんムカつくのは、それぞれの氷河期があるのに、ひとつのぽっかりした穴のように扱って、わかりやす~い政治の問題に落とし込んでいることだ。最終的に自己責任に落とし込もうとしているのは、我々、冷や飯を食わされてきた氷河期世代の冷めた目にはまるっとお見通しなのだ。見捨てるなら最後まで見捨てて金で解決がやっぱいいだろう。地獄の沙汰も金しだいだ。まあ財政的に難しく、現実的ではないが、それをクリアしても制限や資格を設けたりしてあれこれ調整しているうちに氷河期世代が後期高齢者になっているという未来が見える。つまり何をやっても手遅れだしうまくいかない。つまり就職氷河期世代に手を差し伸べても、怨念の業火に焼かれるだけなのだ。その覚悟をもってほしい。氷河期世代を見捨てた政治や国からの支援や援助は期待しない方がいい。信じない方がいい。支援や援助の形でまた氷河期世代を利用して食い潰そうとしているだけだからさ。(所要時間27分)