「グリ下会議」発足も 相談なく塀設置 なぜ?
こうした若者たちの存在が、放置され続けてきた訳ではない。
大阪市 横山英幸 市長(2024年5月)
「背景に子どもの貧困であったり虐待であったり、いろいろな社会問題が重なっている問題かと思いますので」
2023年8月には、行政と警察・地元商店街・NPOなどが連携して、若者支援策を考える「グリ下会議」が発足。これまで7回にわたって会合を開き、協議を重ねてきた。
「グリ下会議」のメンバーで、若者支援を行うNPOの理事長今井紀明さん。塀の設置について、行政側から事前の相談はなく、2月に「決定事項」として突然突き付けられたという。

認定NPO法人D×P 今井紀明 理事長
「もう覆らないということが決められているという説明を受けています。残念でならなかったですね。本当は話し合いがあってこそ、もっとできることがあったんじゃないかなとは思っています。何のためにグリ下会議をやっているのか」
若者を支援してきたNPOなどの同意を得ずに、設置が決まった“グリ下”の塀。万博の開幕が目前に迫る中、拙速に推し進められたというきらいはないのか。
塀を設置した大阪市の横山市長に尋ねた。
記者
「なぜ『グリ下会議』があるのに、塀の設置について相談しなかった?」
大阪市 横山 市長(4月30日)
「(グリ下周辺の)管理主体が大阪市になりますので、適切な維持管理という点も重要」
横山市長は「グリ下会議」で相談しなかった理由を、明確には答えなかった。そのうえで…

大阪市 横山 市長(4月30日)
「“東のトー横、西のグリ下”と呼ばれていいのか。所管する基礎自治体が放置していると捉えられかねないような状態でもいいのか。シンボルとなるような場所を作らない。行かなくていい人まで、寄せ付けてしまうリスクがある。分かっていながら放置することは自治体の責務とは言えない」