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「菅野志桜里」ではなく「山尾志桜里」にしたワケと、その背後で揺れ動いた気持ちについて。

今回、政治家再挑戦にあたり「山尾志桜里」を選んだワケについて、自分の決断を整理したくもあり、選挙にまつわるトリビアとして知ってもらいたくもあり、「わかるわかる」と共感してもらいたい気持ちもちょっとあり、久々にnoteにまとめてみます。

もともとはどっちなの?と聞かれることがあります。
もともとは「菅野志桜里」です。
「菅野」で生まれ育ち、結婚とともに「山尾」となり、離婚の際に「菅野」に戻って現在に至ります。
自分からあえて説明することはありませんが、聞かれたら大体答えるし、聞き方が余りに不躾と感じれば適宜かわします。ただ、姓が変わると、理由を説明するのに私生活のアレコレまで説明せざるをえないこと自体、厄介です。それは本当に「手間ひま」以外の「変える側の負担」の一つだとも思います。
ただ今回は、説明に必要な範囲でお話ししたいと自然に思えているので、ご関心あればお付き合いください。

私の場合、仕事と名前の関係をざっくり整理すると、①検察官の仕事は主に「菅野」に紐づき、②政治家の仕事は「山尾」に紐づき、③弁護士の仕事は「菅野」に紐づいています。

特にここ数年は、これからのキャリアをまるっと「菅野」姓に統合していきたいと意識して仕事をしてきました。政治家を卒業するときに、あえて「これからは菅野志桜里でいきます!」と宣言したのもそのスタートの一環でした。そこから3年以上経って、ようやく友達や仕事仲間、取材の記者さんや、元の職場である国会回りの先輩や同僚も、「山尾・・・じゃなかった。菅野ね」と「菅野」呼び名に馴染んでくれたところでした。

ところが今回、政治家再挑戦を決めるにあたり、最初の壁がこの名前。ざっくり結論を言うと、投票所では名前の併記(戸籍名と通称名)は認められず、通称登録して「山尾」でやるか、通称登録せず戸籍の「菅野」でやるか、どちらかを選ぶしかないとのことでした。不合理とまでは言えませんが、困惑したし、もっというと実に深く悩みました。

政治家としてのキャリアは120%圧倒的に「山尾」に紐づいています。それでもなお「菅野」というアイデンティティで挑戦する?それは一体何のための賭けなの?
自分自身のことだけ考えれば、それでもなお、挑戦に値するリスクのようにも思えました。そもそも「菅野」だし、今も「菅野」だし。
ただスタッフをはじめ色々な人の人生を巻き込んでの再挑戦です。冷静に考えたら、やはり「山尾」でいこうという判断に至りました。

なおかなり面白かったのは、「菅野志桜里」でリフレッシュしたら?というアドバイス。「山尾志桜里」がよほどアレなんでしょうか。でも政治家に再挑戦する以上、政治家「山尾志桜里」としての10年の軌跡を背負っていくこと自体は当たり前と思っていたので、名前ロンダリングみたいなヨコシマな気持ちは元々ゼロだったんですよね。リフレッシュも何も、そもそも私的には私は「菅野志桜里」ですし。

というわけで、仕事と名前はかように分かち難く結びついてることを、嫌というほど思い知らされたここ数週間でした。
アイデンティティというと難しいけど、私からすればそれはシンプルに「その人は私です」という証明です。
その証明が、いちいちぐらついたり、疑われたり、間違われたり、別の書類をもってこーいと新たな証明手段を求められたりするのは、手間だし、負担だし、時に苦痛です。
そもそも人生の多くは雑用でできているのですが、更にその雑用が増えて人生の負荷が高まるとき、それは時に無視できないレベルで人の心を折ることもある。
そういう一切合切は、姓を変えたことのない人には想像しにくいかもしれません。私がもし、姓を変えたことのない私なら、おそらく想像できない鈍感さんであっただろうと余裕で思います。

でも、私は姓を変えた経験を持つ私だったので、思い返せば本会議場でこんな演説をしたことがありました。

「女性が職場で活躍するために、見て見ぬふりをされ続けている壁が、選択的夫婦別姓の問題です。
名前とキャリアがいかに密接不可分なものか、この議場におられる国会議員の皆さんが最も感じているのではありませんか。
しかし、それは政治家という職業に限られたことではありません。職場で一生懸命実績を積んできた女性が、結婚を機に名前が変わり、新しい名前で検索されてもその実績が出てこなくなる。その仕事の世界で、名前と結びついて積み上げてきた評価や評判も、名前が変われば、実質的には三歩進んで二歩後退となってしまうこともあるのです。
結婚をすれば、女性が名前を変える夫婦が96%。ほとんどの場合、姓が変わることの不利益を女性が被り、そしてそのことに胸を痛めている男性も少なくありません」

2012年の衆議院本会議での女性活躍推進法の質疑演説です。
そこから13年経った今、なお選択的夫婦別姓は実現していません。

ちなみに、「衆議院 女性活躍推進法 山尾志桜里」と検索するとすぐこの議事録にヒットしますが、「衆議院 女性活躍推進法 菅野志桜里」ではなかなかヒットしませんので、ご注意ください。

おしまい。

コメント

4
soosaa3
soosaa3

自分ファーストですね。元夫や亡くなられた奥様、母親を奪われたお子様の気持ちを思うと「山尾」の姓を使う思考にならないと思います。あなたはそう思わないかもしれませんが、国民は私の意見だと思いますよ。

パワーホール
パワーホール

頑張ってください。女性皇族の皆様への皇位継承と宮家創設実現および立憲的改憲実現に向け頑張ってください。

Sugi
Sugi

毎年の様に女性姓婚の割合は高まり、2023年度でも5.5%ありますよ
女性が名前を変える夫婦は94.5%を下回っています
婚姻の法律作りたいのに、不勉強ではありませんか?
https://www.gender.go.jp/research/fufusei/index.html
あと理工系中心に、自分の業績を名前に紐付けなくて良いORCID…海外の同姓同名者が多い対策としても普及してきているのはご存知の上で、こういうこと言ってますか?
日本の特許にはORCID付けられませんが、ORCIDのデータベースに特許を登録もできるのはご存知ですよね?

こん
こん

納得しました。山尾志桜里さん、ぜひ政界復活してください。あなたの力が日本には必要です。私は自民党の守旧派にイライラし、立憲の護憲お花畑派にムカムカしていたので、山尾さんが示す政策がビシバシ心に響くのです。皇統問題もしかり。常識と論理で日本を正しい道に導いてください!

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#国民民主党 参議院全国比例区第9総支部長 #山尾しおり(戸籍名:菅野志桜里)の公式アカウントです。「#真ん中から動かす力 〜安全保障と人権保障の両立なら山尾しおり〜」元国民民主党衆議院議員(憲法調査会長などを歴任)・弁護士・IPAC(対中政策に関する列国議会連盟)日本事務局長。
「菅野志桜里」ではなく「山尾志桜里」にしたワケと、その背後で揺れ動いた気持ちについて。|山尾しおり
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