物価高続く なぜデパートに学食に列?

食品や調味料、トイレットペーパーなど買い物をしていて、値上がりしていると感じることが増えましたよね。そんな中、少しでも出費を抑えてもらおうと、さまざまな動きが出ています。取材してきました。

(広島放送局 キャスター 前川夏生)

買い物客でにぎわう場所は…

広島市中区のデパートでは、割安に買い物をしてもらおうと「食品感謝祭」が行われました。お客さんのお目当ては…。

オリーブオイルや肉の加工品などの食品。

物価の上昇が続く中、シーズンを終えたお歳暮やギフト商品およそ1万5000点が、元の値段より3割から5割ほど安く販売されていて、午前10時半の開店と同時に、売り場には多くの客が訪れていました。

インスタントコーヒーをカゴに入れた70代の男性に話を聞きました。

70代買い物客

「コーヒーは香りがいいので毎朝飲みます。階段とエスカレーターを駆使して、ようやく8階の特設売り場にたどり着きましたが、客が多くて、同じ商品は1分もたたないうちに無くなってしまいました」

食用油の詰め合わせ

こちらの食用油の詰め合わせは、もともとは3000円でしたが、1500円と半額で販売されていました。

40代買い物客

「食用油を4本まとめ買いしようと思っています。油は値段が上がっていますし、子どものお弁当などで揚げ物をすると1回にたくさんの量を使います。ほかにも麺類、牛乳、インスタント食品、ガソリンなどいろんなものがちょっとずつ値上がりしているので助かります。買い込みました」

例年以上に多くの客が訪れていることについて、担当者に聞きました。

広島三越 食品担当 小林聖哉さん

広島三越 食品担当 小林聖哉さん
「例年、セール初日は人が多いですが、ことしは特に多い印象です。やはり物価高の影響で安くお買い得商品を買い求めるお客様が多いのではないかと思います。特に、日々の生活に欠かせない食用油や、冬に欲しくなるコーヒーなどが売れています。この機会に安くいいものを手に入れてもらえればと思います」

100円ランチに学生が行列

一方、こちらは、広島市安佐南区にある広島修道大学です。
物価高や新型コロナの影響を受ける学生を支援しようと、キャンパス内の食堂など6か所で、ランチセットが100円で提供されています。

100円ランチ

この日はロースカツや和風ハンバーグなどの主菜に、ご飯、味噌汁、小鉢が付いた定食でした。

この日、こちらでは、100円ランチが150食用意されていましたが、昼休みに入ると、すぐに完売していました。

学生

「たまに家で料理をするときに、野菜などが高いと感じます。100円でこれだけのボリュームがあっておいしいご飯が食べられるので助かっています」

「コンビニに行くと、量が少なくなっているのに値段が上がったと感じることがあります。運動部に入っているので、100円ランチだと、安くたくさん食べられてうれしいです。なるべく売り切れる前に食べられるように、早く学校に来ています」

ランチセットはもともと450円から600円ですが、差額は学生の保護者による後援会が負担しているということです。後期の授業が終わる2023年1月27日まで提供される予定です。

広島修道大学 総務課 有馬啓之 校友係長
「最近の物価高による非常に苦しい経済状況があり、その中で学生を何とか支援したい、何かできないだろうかと考えたのがこの取り組みです。1日1食しか食べていない、アルバイトで忙しいからなかなか食べられないなど、食べ盛りのこの時期にこのような状況だと本分である勉強にも影響が出てくると思います。少しでもみんなに食べてもらえたらなと思っています」

ことしも値上げが相次ぐ

日銀が発表した生活意識に関する調査(2023年1月11日発表)では、「1年前と比べて物価が上がった」と答えた人の割合は94.3%と、およそ14年ぶりの高い水準になりました。「暮らしにゆとりがなくなってきた」と答えた人の割合も53.0%と、高い水準になっています。

物価高が家計に与える影響が深刻になっている中、ことしも値上げが相次ぐ見通しです。食品や飲料など7000品目以上で値上げが予定されることが、信用調査会社の調査で分かりました。平均の値上げ率は18%と、去年を上回るということです。

消費者にとっては、しばらく厳しい状況が続きそうです。