指示通り玄関に「金塊」3500万円相当 だまし取られる
山形市の男性が警察官を名乗る人物から捜査のために「金を購入してほしい」などと言われ、およそ3500万円相当の金塊をだまし取られました。
購入した金塊を相手の指示どおり玄関に置いておいたところ、何者かに持ち去られたということで、警察が詐欺事件として捜査しています。
警察によりますと、先月上旬、山形市に住む60代の男性が山口県の警察官を名乗る男から電話で「マネーロンダリングで検察があなたを逮捕しようとしている」「あなたの資金を調べるので、金を購入してください」などと言われました。
男からビデオ通話で偽の逮捕状を見せられたことなどから、男性は指定された宮城県内の貴金属店で2400グラムの金塊およそ3500万円相当を購入しました。
そして、男の「購入した金を玄関に並べてください」という指示通りに玄関に金塊を置いておいたところ、何者かに持ち去られていたということです。
男と連絡が取れなくなり、不審に思った男性が警察に相談し被害が発覚しました。
詐欺事件をめぐっては、銀行が振り込みなどの対策を強化する中で、金を購入させ、だまし取る手口が全国的に相次いでいます。
警察は、警察官を名乗って金の購入を要求するような電話に注意するよう呼びかけています。