「はだしのゲン」で膣に一升瓶を入れて割る描写を長らく子供たちに見せていたが、これは、実は「通州事件」で日本人女性が受けた性被害について陸軍大佐が証言した内容が元ネタだったことを先日書いた。ここで「なぜ中国に日本人がいたのか」疑問の声があったため、そこを説明したいんじゃ。
まずな、よく日本と中国の戦争で、中国の「民間人っぽい人」が殺される描写があり、
さも日本がひどいことをしていたかのように感じることがある。
しかし、ガザ地区を攻撃したイスラム戦闘員をみてわかるように
「軍隊の服」を着ずに「民間人の服」を着て戦争を始めると
「民間人の服」が「軍服」になるわけだな。
つまり、「民間人」という概念が消滅するわけだ。
なので、ハーグ陸戦条約という法律を各国が締結し、
軍服を着るか、腕章など遠くから見て戦闘員だと認識できる服装でない者が先頭に参加した場合、
凶悪犯罪者として処罰することになった。
日本と中国の戦争では、中国軍は民間人の服装で戦争したので(便衣兵という)、
実は、民間人は法律上存在しないんじゃな。
なので、よく南京とかでたくさんの死体があったというが、
戦場なんだから「敵兵士」の死体があるのは当然で、それが「民間人の死体」だった、という客観的証明は、実は存在しない。
ベトナム戦争でも、北ベトナム軍はパジャマを着た女性兵士を戦場に投入したため、
以後「パジャマ」が法律上の軍服となり、パジャマを着た人は攻撃対象となった。
なので、「虐殺された」と被害を訴えるが、
実は違法な戦い方をした犯罪者が処罰されていただけ、というのが真実じゃ。
こうした状況下で、なぜ日本人が中国にいたかというと、
北京議定書という条約で、別に日本だけでなく、アメリカもフランスもドイツも、世界の先進国の軍隊が中国にいたわけじゃ。
何故ならば、当時の中国大陸でテロ組織が大暴れして外国人を殺傷しまくったとき、
中国側の警察は一切捜査をしなかったため、商売に来とる自国民を保護するため、軍隊が必要だったわけじゃな。
ここで軍隊は不要という人は、「民間人は殺されてもいいよね」というかなりヤバイ考えの人じゃよな。
そんなわけで、北京にいた日本軍に対して、中国軍がいきなり攻撃をしかけてきたことで戦争が始まったわけなんじゃが、
ここに複雑な国際事情がある。
実は、当時の中国は、地球上で最後の「市場」だった。
市場というのは自国製品を販売するところじゃな。
当時、世界は大恐慌の真っただ中で、各国は関税自主権を使い、外国製品を排除していた。
なので、中国の市場を手に入れたら、関税をかけて他国の製品を排除して、自国製品だけを販売できるようになれるわけじゃ。
そこで、アメリカ、フランス、ドイツ、ソ連、イギリスなどが蒋介石という中国のリーダーに武器弾薬を貸し与えて、戦争を支援していた。
日本を中国からたたき出したら市場を得られるからだ。
支援といってもすごいからな。中国兵の武器も装備も全てナチス製品だった。
ついでにナチスドイツの将軍が指揮官だった(今まで助言していただけだと言われていたが本人のメモがみつかって指揮していたことがわかった)。
そこで日本は、まずドイツと条約を締結して、ナチスが中国から撤退させる約束をした。次にソ連と条約を締結し、ソ連を中国から追い出した。
フランスはドイツに占領されると、ドイツの方針を受け容れて支援をやめた。
残るはアメリカとイギリスだ。
アメリカは戦闘機とアメリカ人パイロットを義勇兵として中国に提供し、日本人を殺しまくった。イギリスはひたすら軍事支援した。
こうして「ドイツ憎し」「ソ連憎し」は条約で解決したが、「米英憎し」が残ったわけじゃ。
いま、ウクライナ戦線には、ウクライナ側にはアメリカやイギリスやドイツが武器弾薬を提供し、
ロシア側には中国や北朝鮮が武器弾薬と義勇兵を提供し、戦争している。
ウクライナとロシアだけで戦争しているわけではないのは誰もが知っているよな。
当時もそんな感じだと理解して差し支えない。
問題は、そうした歴史を無視して、まるで日本と中国がサシで戦っていたかのような歴史認識じゃ。
いま、中華人民共和国は日本との戦勝八十周年を祝うセレモニーを準備しているが、
1949年に建国された国が1945年に終わった戦争にどう関係するんじゃろな?
実は、「国共合作」といって、中華民国と共産党は一体だったから、日本と戦っていたことになる、という理屈を述べている。
でもそれなら、中華民国は「中独合作」といってナチス党と一体であることを宣言してたから、
この中華人民共和国の公式の歴史観によると、日本はナチスドイツと中国で戦争をしていたことになるわけだ。
歴史認識はいま、戦争の道具にされている。歴史を改ざんして、新しい戦争の理由をつくろうとしている。
だから「膣に一升瓶いれて割った」とかいうのが流布されているわけだな。
やられたからやりかえしてよいという大義名分のためじゃ。未来予告じゃな。
そう、新しい戦争はもう何十年も前からコツコツ準備されていた。
相手方に戦争開始の大義名分を与えてはならん。
だからこそ、歴史認識は重要なわけじゃ。
みんなの意見を聞かせてな!
ワシの書いた『われ、目覚めよ!』は正しい歴史の認識の仕方を提供する。歴史の改竄には必ず利得者がいる。被害者は金が儲かるからな!
amzn.to/43aly4e
写真は東京タワーの下にいるじゃ!