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メキシコ市「殺さない闘牛」推進へ 伝統存続で動物愛護に配慮

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メキシコの闘牛=2月4日、メキシコ市(EPA時事)

メキシコの闘牛=2月4日、メキシコ市(EPA時事)

 【サンパウロ時事】メキシコの首都メキシコ市のブルガダ市長は13日、牛を殺さない新たな形態の闘牛を提案した。動物愛護の世論に配慮した「前衛的な闘牛」を取り入れることで、意見対立が目立つ伝統文化の存続を図る。

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 提案によれば、闘牛士は剣ややりなどの刃物を用いず、興奮を誘う布だけを持って牛と対決する。牛の角も闘牛士に刺さらないよう保護され、牛は闘牛終了後に牧場に戻される。

 ブルガダ氏は「流血を伴う見せ物は芸術や伝統という名の下であっても正当化できない」と指摘。新形態を採用することで闘牛の全面禁止は回避でき、「雇用が守られる」と訴えた。今後、議会や関係業界との対話を通じて法制化を目指す。

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