小学校で学習する計算問題だからといって、侮ってはいけません。
最近ではスマホに電卓アプリが搭載されているため、簡単な計算でも電卓を使ってしまい、計算法則を忘れていないでしょうか。
この記事の問題に挑戦し、正しく理解できているか確認をしましょう。
問題
次の計算をしなさい。
15+18÷0.6
小数の計算が含まれていますが、正しく答えを出すことはできるでしょうか。
解説
今回の問題の答えは「45」です。
途中の計算式は次のようになります。
15+18÷0.6
=15+30
=45
計算のポイントを順に解説していきます。
計算の順序
四則(足し算・引き算・掛け算・割り算)が混じった計算の順序は、次のとおりです。
(1) 掛け算・割り算の計算
(2) 足し算・引き算の計算
つまり、今回の問題では、割り算の部分「18÷0.6」を優先して計算しなければいけません。
小数の割り算の計算
まずは「18÷0.6」を考えます。
小数の割り算では、次の性質を利用します。
割る数と割られる数に同じ数をかけても、計算結果は変わらない
つまり「18÷0.6」の計算は、割る数・割られる数をそれぞれ10倍した「180÷6」と同じになります。
18÷0.6
=180÷6
=30
足し算
元の計算は「15+30」となりました。これは簡単に計算できますね。
15+30=45
したがって答えは「45」です。
まとめ
小数を含んだ計算では「小数点をどのように扱うか」がポイントになります。
忘れていた方は、ぜひ復習してみてください!
※当メディアでご紹介する数学関連記事においては、複数の解法を持つものもございます。
あくまでも一例のご紹介に留まることを、ご了承ください。
文(編集):SAJIMA
日本国内外の学校、学習塾で数学・理科の講師として幼児から高校生までを指導。現在はフリーランスとして独立し、オンラインを中心に授業を展開している。子供への学習指導だけでなく、大人向けの数学講座も開講し、算数・数学の楽しさを広く伝える活動を行っている。日本数学検定協会認定「数学インストラクター」
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