愛知 岡崎市民病院 “患者の死因に投薬ミス” 遺族と和解へ

愛知県の岡崎市民病院は、おととし入院していた70代の男性が脳出血で死亡した原因に投薬ミスがあったとして、遺族に1000万円を賠償して和解することになったと発表しました。

これは、岡崎市民病院が16日に会見を開いて明らかにしました。

それによりますと、愛知県幸田町の70代の男性は、胆管がんなどと診断されておととし5月下旬に入院しました。

男性は脳梗塞を予防するための薬を服用していましたが、病院の検査で腎機能障害が認められ、出血が止まらないおそれがあることから、薬の量を半分にする必要がありました。

ところが、治療を担当した30代の医師は通常の量の投与を続け、男性は入院からおよそ2週間後に脳出血を起こして死亡したということです。

病院が調査した結果、医師は薬剤師などからも薬の量を減らすよう連絡を受けていたにもかかわらず、対応を怠っていたことも判明したということで、病院は投薬ミスがあったと認め、遺族に1000万円を賠償して和解することになったと発表しました。

会見で岡崎市民病院の小林靖院長は「亡くなられた患者とご遺族に心より深くおわび申し上げます」と陳謝しました。

病院は今後、投薬の基準を守るよう病院全体で注意するとともに、医師と薬局との連携を強めるなどの対策を講じ、再発防止に努めるとしています。

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