【 最新号目次 】
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【 特別読物 】
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【 ドキュメント 】
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「吉田茂が寵愛した芸妓」の養女だった名妓
1億円では「吝嗇」と非難されたうえ、「インサイダー疑惑」まで告発されてしまった
【 小 説 】
新連載 【警察小説 4話短期集中連載】【第1話】
老婆心…………………………………………………今野 敏
満洲国演義・霊南坂の人びと……………………………………船戸与一
風の墓碑銘(エピタフ)…………………………………………乃南アサ
▼新句歌歳時記/多田道太郎 ▼掲示板 ▼結婚 ▼墓碑銘 ▼TV視聴室 ▼囲碁・将棋(解答)
【 テンポ 】
▼ロビー/ビジネス/インシデント/ スポーツ/アーツ/サイエンス ▼パスタイム/ブックス/ エンターテインメント/テレビジョン/ スクリーン/タウン/ガイド
あばら骨を避けるためか、刃物は横向きに、心臓めがけて突き刺された。二人の致命傷となった胸の刺し傷は、背中に達するほどだったという。
11月17日午前3時40分、大阪市浪速区にあるマンションの4階の一室で火事があり、上原明日香さん(27)と千妃路さん(19)の姉妹が倒れているのを、駆けつけた消防隊員が発見した。
「二人とも、大阪ミナミにあるそれぞれ別の“ラウンジ”で働いていました。いわゆるキャバクラです。17日は午前1時30分頃、休日だった千妃路さんが店まで明日香さんを迎えに来て、自転車で帰宅。直後の2時過ぎに襲われた。千妃路さんにのみ、抵抗したときに付いたと見られる傷が手などにありました。最初に明日香さん、次に千妃路さんが刺されたと思われます」(社会部記者)
明日香さんはパーカー、千妃路さんはトレーナーにジーンズ姿で、首にはマフラーが巻かれたままの状態だった。
「姉妹の部屋は広さ30平方メートルの2DKのマンションで、家賃は6万円ちょっと。ミナミの繁華街まで車で10分足らずと近いのですが、治安の悪い地域なので、家賃が安い。女性が住むには物騒かもしれません。二人の財布にカード類は残っていたものの、現金は抜き取られていた。キーを持ち去ったのか、部屋には鍵がかかっていました」(同)
当初は、怨恨による犯行ではないかと見られていたが、恨みを買うような交友関係は、現在分かっていない。
< 眼鏡のリュック男 >
「二人とも明るくて優しい子だった」と、振り返るのは、親戚の一人。
「明日香は大阪の高校を卒業した後、大阪市内にある服飾の専門学校に進学しました。ですが、父親が会社を辞めて学費が払えなくなり、1年で中退しました。父親は新しく事業を始めたもののうまくいかず、明日香は家計を助けるために、ミナミで働き始めたのです。千妃路は奈良の高校を出ました。最近は看護婦になりたいと、自分で学費を貯めていた」
姉妹の実家は奈良にあり、家族は、両親と、二人の間に男の兄弟がいる。
明日香さんは、ラウンジに4~5年勤めていたが、店ではチーママのような存在だった。店の女性経営者と一緒に、来春からブライダル関係の会社を設立する予定だったという。一方の千妃路さんは、姉と同居する前の一時期、交際していた男性と広島で過ごしている。
「千妃路さんは男性と大阪で知り合い、今年1月、彼の故郷の広島に来ました。二人は結婚を考えていたようです。彼の祖父母の隣家に暮らし、彼女は牡蠣の殻をむく“牡蠣打ち”という仕事を手伝っていました。軍手を嵌め、黙々と働いていた」(広島の知人)
祖父母の家の掃除や料理といった家事もこなし、三食をともにするなど、本当に“嫁入り”したかのようだったという。
「6月頃、お姉さんから千妃路さんに、家庭の事情で家を離れていた母親が帰って来たから、顔を見せに来るように、と電話がありました」(同)が、奈良に戻った千妃路さんが、再び広島で暮らすことはなかったのだという。複雑な事情もあったようだが、広島でも周囲からは、「明るくいい子」と見られていた。
父親思いの評判の良い姉妹――。しかし、事件は、単なる「物取り」だと結論付けることはできないようだ。
「事件直前、眼鏡を掛け、リュックを背負った不審な男が目撃されています。事件の前日、午前2時を過ぎた頃、マンションの配電盤をイタズラされて、姉妹の部屋の電気が点いたり消えたりしたのですが、明日香さんが電力会社に通報していました。そのときにも、同じ格好をした男を見たと店で話していた」(前出記者)
凶器である刃物も持ち去られている。犯人は姉妹の身近に潜んでいたのだろうか。
【 コラム 】
TV無法地帯………………………………………………………丸山タケシ
幕末バトル・ロワイヤル…………………………………………野口武彦
江戸温泉物語………………………………………………………松田忠徳
THE WORLD INCIDENT
B級重大ニュース
あとの祭り…………………………………………………………渡辺淳一
私の週間食卓日記…………………………………………………目黒祐樹
森繁久彌 大遺言書………………………………………………久世光彦
福田和也の闘う時評………………………………………………福田和也
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トホホな朝 ウフフの夜…………………………………………斎藤由香
日本ルネッサンス…………………………………………………櫻井よしこ
変見自在……………………………………………………………高山正之
黒い報告書…………………………………………………………中村うさぎ
【 グラビア 】
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