「騎乗」と言って来るとこ
ろが実に良い。
ヤマハの新型XSRナインの
この色の実車を見た時、本
気で欲しくなった。
私の存在がモデル誕生に関
与したエポックメーキング
モデルだったXSR700を通り
抜けて900に心が行くのは
そこもと、いかさま如何な
ものか、返答めされい!と
の自問もあるが、この色の
実物ナインを見たら正直な
ところ本当に欲しくなった。
この衝動は1981年のRZ350
以来だ。
実車を見ての感想は、まさ
にオーセンティック(正当
派/信頼のおける)そのも
のだった。
言い知れない精神的安心感
がある。王道を行くモータ
ーサイクル、というような。
そういう気概をふつふつと
マシンそのものが感じさせ
てくれた。
これはヤマハ4スト系ではな
く、レーシングナンバーの
RDから続くヤマハの系譜だ。
ヤマハのモーターサイクル
は人のパッションに訴えか
ける。
そして、事実、ヤマハ発動
機は「人に一番近い乗り物」
作りを目指している。