俗に魂は不滅だと言う言い方をします。その為に聞いたことがない言葉として、「魂の喰い破り」があります。一般的には意味不明な言葉ですが、霊的世界に関して言われている言葉です。
私は昭和五十五年から神霊世界に修行の足を踏み入れました。最初にお世話になったのは伏見稲荷大社講務本庁の某支部です。師匠はその当時は某支部の支部長であり、その支部はその地方の藩主が建立された由緒ある稲荷神社の社務所を支部としていました。その稲荷神社はその市においては市の三大神社でもあり、師匠はその神社の神主もされていました。
あるお祭りの時、御自身は不動尊行者であり会社を経営されていた御婦人がその子供さんを連れてお祭りに参加されていました。そのお子さんは、その御婦人の周囲に集まる不動尊行者達からは、「神の子」だと言われておられました。そこでその御婦人も自分は「神の子」を生んだとかなり鼻高々でした。
どうして不動尊行者達がそのお子さんを「神の子」と言うのか不思議に思い、御自身の祖母さんが不動尊の御代をされていた方で、自分もまた不動尊行者に成る為の修行者で、その御婦人とは友人関係にある方に聞きましたところ、そのお子さんは粘土細工で素晴らしい蛇の像を造る。それはまるで生きているようで天才的だと言われます。また描く絵も龍蛇を見事に描くとのことでした。
私が最初に師匠とした方は伏見稲荷大社講務本庁に所属でしたが、それ以前は四国小豆島の某霊場の御本尊である不動尊の御代をされていたことから、優れた不動尊行者でもあったことから不動尊系の方もかなり来ておられたわけです。
お祭りでは稲荷釜が催されます。すると、何も異常が無ければゴーと釜鳴りしているわけです。その子供さんにすれば珍しいからなのでしょうが、その釜を覗いてしまうのです。すると、その釜はピタリと音鳴りがしなくなります。私からすれば顔を釜に突き出せば音鳴りはしないだろうの感覚だったのですが、その師匠がその子供さんが稲荷釜を覗くのを神様が嫌がって鳴るのを止められると不思議なことを言います。
しかも単に覗くのを嫌っているのではなくて、その子供さん自体が嫌いだと言われます。神様が子供を嫌う???です。だが、師匠に理由を聞いても押し黙って答えてくれませんでした。
私が2番目の師匠の元に居た時、面白い話があるとその背後の霊査が行われていました。霊界研究の為です。私がその子供さんの話をすると、2番目の師匠が即座に透視を始めて「これは、どういうことだ。既に魂が蛇霊に食い破られているではないか」と言います。
魂が蛇霊に食い破られているとはどういうことかと聞きますと、この子供は蛇霊が魂を食い破って人としてこの世に産まれて来ている。人の姿をした蛇霊だ。この子供はこのままでは蛇霊の化身としてその霊力を振るう。人々から神として崇められる。だがそれは蛇霊の神だ!。それは止めなければならないで、その霊力を封印すると言われます。それならば、この子は普通の人として生きられると。
それから二十数年後、数年前になりますが、そのお母さんに偶然に出会う機会がありましたので、お子さんはどうなさっていますかと尋ねしたところ、普通の社会人として生きていますと言われます。多くの不動尊行者から「神の子」と期待されていたことを尋ねましたところ、霊的なことも無くなり神仏に対して何の興味も示しませんでしたとガッカリされていました。私はそれを聞いて、普通の人で暮らせるのが一番幸せなのですよと言っておきました。
最初の師匠が押し黙って答えようとされなかったのは、その子供さんが魂的に蛇霊であったことからでしょう。大本教霊界物語を拝読していますと、神玉を預かる神司の奥さんの胎内にそうした龍蛇の精が降下してその子供として生まれ、親に愛されて成長しながらも、その本質に目ざめた時にはその親が守っていた宝玉を奪い龍蛇の姿となって遁走するがあります。
神宝を奪われた神司にすれば、神宝を奪われたことよりも愛する我が子が本当は龍蛇霊であって、二度と自分の元に帰って来てくれない悲嘆にくれたでしょう。
私が2番目の師匠とした方は、自ら多くの霊能者を霊力で抹殺したと豪語するほどの方で、私もその師匠に逆らったと死に神を送りつけられました。私もそれまでは式神とか死に神など信じてもいませんでした。
言うなれば悪の方です。しかし、この方から得た学びは大きかったのです。単なる悪徳行者ではなく、何の金銭の見返りも要求せずに医師が見放した人達も多く助けておられました。この件に関しましても本人達には何も告げずに陰で処理してしまわれたわけです。
神仏の世界とは、私が見る限りでは必ずしも正義が支配しているわけではなさそうです。そこには力の強い者が支配するが見られます。
魂の喰い破りとは非常に希な話なので、そうしたことすら知ることもないかとは思いますが、霊界は決して宗教が説く様な綺麗事の世界ではないということなのです。

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