研究論文の無料公開加速 シュプリンガーネイチャーCEOが語る理由

シュプリンガーネイチャーのフランク・ピーターズ最高経営責任者(CEO)=東京都港区のシュプリンガーネイチャー・ジャパンで2025年4月17日午前10時7分、信田真由美撮影
シュプリンガーネイチャーのフランク・ピーターズ最高経営責任者(CEO)=東京都港区のシュプリンガーネイチャー・ジャパンで2025年4月17日午前10時7分、信田真由美撮影

 国際学術出版社「シュプリンガーネイチャー」は、出版する研究論文のうちインターネット上で無料公開する「オープンアクセス(OA)」の割合が、2024年は50%に達したと発表した。購読料を支払った大学や研究機関のみに論文を提供するのがビジネスモデルだったが、最も権威ある学術出版社の一つである同社がなぜOAを進めるのか。来日したフランク・ピーターズ最高経営責任者(CEO)に聞いた。

研究成果を広く共有

 同社は約3000のジャーナルを出版しており、そのうち全論文が無料で公開される「フルオープンジャーナル」は、「ネイチャー・コミュニケーションズ」や「サイエンティフィック・リポーツ」など約700ある。また、約2100はOA論文とそれ以外が混合する「ハイブリッドジャーナル」だ。

 OA化を目指す理由について、ピーターズ氏は「研究成果が多くの人の目に触れ、論文のダウンロード数は6倍に増加し、引用も増えることで知識の共有が進む」と説明する。

 日本では学術機関外の読者も2倍に増えているとし、一般の人が病気について調べたり、投資家が投資先を決めるための情報を得たり、政治家が政策決定に用いる情報を集めたりすることができるという。

 「政府が、科学が示した問題解決の答えを気に入らず、都合の良いデータのみを使うこともあるかもしれない。そうした中でも誰もが研究成果にアクセスできるようになれば、それを基に自分の意見を持てるようになる」と意義を強調する。

研究者の負担…

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