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【京都高島屋 出店辞退のご報告とご挨拶】 いつもSUGiTORAをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。 このたび、以前よりお知らせしておりました「京都高島屋様への出店」につきまして、誠に残念ながら、私たちSUGiTORAは出店を辞退するという苦渋の決断をいたしました。 このご報告をすること自体が、私たちにとってどれほど悔しく、辛いことであるか—— 何よりもまず、楽しみにしてくださっていたお客様に、深くお詫び申し上げます。 今回の出店に向けては、高島屋限定商品の開発や缶デザイン、機材導入、施工業者との打ち合わせ、金融機関との融資相談など、多岐にわたる準備をすでに進めてまいりました。それらは全て、お客様に胸を張ってお届けできる店舗をつくるための努力でした。 それでも、私たちは辞退を決意しました。 なぜなら、私たちが大切にしてきた「想い」や「誠意ある仕事」が、目の前で軽んじられ、踏みにじられたと感じる場面が、幾度もあったからです。 出店に関する重要な取り決めは曖昧なまま先送りにされ、こちらの準備や誠意を真剣に受け止めていただけていないという実感が募るばかりでした。誠実な話し合いの積み重ねが叶わない中で、私たちはこのままでは「作り手」としての誇りを失ってしまうと感じました。 それ以上に、「このままでは、私たちのお客様までが、同じように軽んじられてしまうのではないか」という、強い危機感を覚えました。 私たちが守りたかったのは、ただの出店ではなく、SUGiTORAを信じ、楽しみにしてくださっているお客様との信頼関係です。 売上、規模の拡大、知名度——確かに大切なことです。出店すれば、それらは確実に手に入ったでしょう。 しかし、どれほど経営的に有利な話であっても、私たちは「数字」より「信頼」を選びます。 どんなに遠回りで、不器用で、泥くさくても、 私たちは“美味しいね”“また食べたいね”と笑顔で言っていただけるお菓子を、まっすぐな気持ちで作り続けていきたい。 その想いを失ってまで得る場所に、私たちの居場所はありませんでした。 この選択は、私たちにとっても非常に大きなリスクを伴うものです。 準備にかかった時間や費用、関わってくださった全ての方々への感謝とともに、悔しさ、虚しさ、怒り…さまざまな感情が胸に渦巻いています。 それでも、SUGiTORAがこれまで歩んできた道のりを、自分たちで裏切るわけにはいきません。 私たちは、小さな店からスタートし、手探りで、お客様の声に支えられながら、ここまで歩いてきました。 これからも、どこまでも誠実に、ひとつひとつのお菓子と向き合い、お客様の笑顔だけを信じて、前を向いて進んでまいります。 どうか、今後も変わらぬご声援をいただけましたら、これほど心強いことはございません。 株式会社SUGiTORA 代表取締役 杉田 晋一
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