Vol.536「アメリカ型の不倫糾弾に乱痴気騒ぎする野蛮なクズども」
(2025.4.30)
【今週のお知らせ】
※泉美木蘭の「トンデモ見聞録」…菅野志桜里氏に対するバッシングは、SNSに生息する男尊女卑ネトウヨ&不倫ルサンチマン勢のうっぷんの渦からはじまったが、そこに「週刊文春」とその元記者が便乗して、わざわざ過去記事を再投稿。さらに女性週刊誌やオンラインメディアも「不倫、不倫」と続々バッシング記事を配信し、炎上を拡大させている。かつての日本は、政治家の不倫スキャンダルについてとやかく言う人はいても、吊るし上げるようなことはなかった。いつの間に、他人の不倫を犯罪かのように思い込むようになったのか?不倫をテーマとした恋愛ソングが次から次へとヒットする日本で、政治家の不倫スキャンダルが「問題視」されるようになったのは、平成元年からである。その時、何が起きたのか??
※「ゴーマニズム宣言」…スマホの普及で、いつでもどこでもどんな状況でも写真を撮れて、それを誰にでも送れるということが当たり前になって、ずいぶん経つ。だが、それをただ便利だと思っていたら、一生を左右するような落とし穴にはまるということもあり得るから、要注意である。先週発売の週刊文春(2025.5.1/8)が『永野芽郁(25)が田中圭(40)と二股不倫!』のタイトルで報じたスキャンダル記事の波紋が広がっている。さらに、亡くなった八代亜紀が、昔の恋人が撮ったというフルヌード写真付きのCDを発売されるといったことも起きている。これらの問題、そして不倫報道から学ぶべきことは何か?
※よしりんが読者からの質問に直接回答「Q&Aコーナー」…友人がLGBTの人であっても変わらず友情を結べる?今度は石橋貴明までキャンセルカルチャーの餌食になってることをどう思う?いわゆるトランプ関税が90日停止することや、スマホや半導体を除外すると変更したことは、トランプ政権にとって予想内のことだった?図書館で読書をしない理由は?女性の地位向上や保育園待機児童問題解決等を掲げたりするハズのツイフェミが、菅野志桜里さんをバッシングする理由は?…等々、よしりんの回答や如何に!?
1. 泉美木蘭のトンデモ見聞録・第360回「アメリカ型の不倫糾弾に乱痴気騒ぎする野蛮なクズども」
菅野志桜里氏に対するバッシングは、SNSに生息する男尊女卑ネトウヨ&不倫ルサンチマン勢のうっぷんの渦からはじまったが、そこに「週刊文春」とその元記者が便乗して、わざわざ過去記事を再投稿。さらに女性週刊誌やオンラインメディアも「不倫、不倫」と続々バッシング記事を配信し、炎上を拡大させている。
よくそんな他人の過去の話にいつまでもしがみつけるものだ。
誰のためでもなく、どうせ飽きたら忘れるくせに「謝罪しろ!」「許さない!」と石を投げつける人々がうじゃうじゃわいている。いつの間に、他人の不倫を犯罪かのように思い込むようになったのか?
■ 政治家の不倫ネタを楽しんでいた日本人
かつて、愛人問題で騒がれた政治家“ハマコー”こと浜田幸一が、地上波のテレビ番組内で田嶋陽子に詰められて、こんなことを言っていた。
浜田幸一:「(愛人と)お互いに愛し合って、くっつこうと思ってもできない場合、別れることはできませんからね」
田嶋陽子:「なんで奥さんときちんとしないの?」
浜田:「奥さんは奥さんで私は信用しているし、私は奥さんの次に愛した者と生活してるんだから」
田嶋:「なに言ってんだ! 時代遅れも甚だしい! 次々と捨てた女は泣いてるんだよ!」
浜田:「俺は捨てたことがないから、増えちゃってるんだよ!」
2002年9月に放送された『ビートたけしのTVタックル』での一幕だ。
スタジオは大爆笑に包まれ、「時代遅れも甚だしい!」と責め立てたはずの田嶋も思わず破顔していた。
浜田幸一は、衆院予算委員長、自民党副幹事長、広報委員長などを歴任した人物だ。不倫スキャンダルで騒がれる政治家に対して、いやしい好奇心で注目することはあっても、本気で叩き潰すような風潮はなく、むしろ笑いに転化できてしまう土壌がこの時の日本にはあった。
■ 田中角栄と3つの家庭
さらにさかのぼると、田中角栄の話が有名だ。
本妻のほかに、世間に知られているだけでも、芸者の辻和子、秘書の佐藤昭子という愛人がいて、おのおの子供をもうけていた。
それぞれの家庭には複雑な心情もあっただろうし、後ろ指をさす世間の人々もいたとは思うが、辻和子も佐藤昭子も、昭子の娘も堂々としていて、それぞれが本を出版している。
それだけ田中角栄の生活を知りたい、読みたいと思う人が多かったから出版社も声をかけたのだろうし、愛人という立場だった女性のほうも、自分の生きざまをまったく恥じていないから成立したわけだ。
こういった政治家のプライベートについて、なんだかんだ言う人はいても、「謝罪しろ!」「説明しろ!」とつるし上げるような人はいなかった。身のまわりにも当たり前にあったことだからだろう。
■ 私の祖母と母の話
私の母方の祖母は、名古屋の紡績工場でミシンを踏む女工で、その工場を経営する社長の愛人として私の母を生んだ。
私の祖父にあたるその社長は、前妻と離婚して祖母と結婚したものの、次々と新たな愛人を作ってしまう。そしてすぐに離婚。戸籍謄本を見ると、祖父は死ぬまでに5回結婚している。
ただし、母はひとり娘だったのもあって、離婚後も祖父にたびたび呼ばれて小遣いをもらい、かわいがられていたらしい。
祖母もまた、離婚後は別の男性の愛人となり、連れ込み宿(ラブホテル)のおかみとして働いた。夕方になると本妻宅へ帰っていく男性を見送り、夜間は小学生の母と交代で宿番をしながら、帳簿を“鉛筆なめなめ”しつつ、バーにも働きに出て金をためていたらしい。
そしてある日、「これからは自由恋愛の時代やから、もっと辺鄙な場所の連れ込みのほうが儲かるはず」と言って、その男性をポイッと捨てて、自分で海辺の土地を購入、モーテル式の新たな連れ込み宿を建てた。
祖母の狙いは大当たり!
高校生になった母は、学校から帰ると擦りガラスを張った宿の受付に座り、小さなのぞき穴から「友達のお母さんと、学校の理科の先生」「友達のお父さんと、別の友達のお母さん」「隣のクラスの子と、金持ちそうな男」など、いろんな不倫の組み合わせを眺めていたらしい。
その連れ込み宿を改築した建物が、私の育った家だ。
祖母の商売は成功したので、立派な調度品や、着物、帯などがたくさん揃った家だった。私が生まれた時に、増築費用を出したのも祖母だ。
晩年、認知症になっても、毎日化粧をして、施設の人に「仕事に行って参ります」とあいさつするのが日課だった。
母は、そんな子供時代に傷つけられて、不倫ルサンチマンにまみれた女性になったのかというと……全然そんなことはない。
短大生の頃には、4度目の結婚をしていた祖父とよく喫茶店で甘いものを食べながら、最新の愛人事情を聞いていたんよと楽しそうに話す。
「20代の美人のお姉ちゃんをゲットして、名古屋にマンションを借りて、三種の神器(テレビ・冷蔵庫・洗濯機)もそろえてやって、ルンルンで付き合っていたのに、ある日部屋を訪ねたら、もぬけの殻で、大きな埃がころころ~っと転がってるんや……なんてため息つくんよ。もう大笑いさ!」
私は、その祖父を写真でしか見ていないが、母から豪快な笑い話ばかり聞かされているので、面白いじいさんだったんだろうと思っている。
また、10年ほど前に帰省したときに、母から「スーパーXXの社長の愛人宅が改築したらしいから見に行こうよ!」と誘われたことがあった。
そのスーパーは、社長の愛人が経営者として手腕を発揮したことで大成功していて、勤めている人たちもその女性を尊敬しているらしい。本妻宅よりも立派な豪邸を建ててしまったということでも知られているのだ。
それを見物したいなんて、どういう好奇心なんだって感じだが、行ってみると(ハイ行きました)、確かにウワサの的になるのもわかるレベルの大豪邸だった。母は「実力ある女の人はすごいなあ!」と興奮していた。
国に管理された「法律婚」で結びついている人々もいれば、そういうものには依拠しない情愛で結びついている人々もいる。形はさまざまであり、他人がいくらとやかく言おうが、幸も不幸も解き明かされるものではない――そんなことは、当たり前すぎて、わざわざ説明するようなことでもなかった。はずだった。



購入者のコメント
61ゴーマニズム宣言・第565回「事後の写真を撮ってはならない」拝読しました。
今の世の中、清純派として売っていくのはリスクがでかいなぁと感じました。
品行方正も才能の一種だと思います。
永野芽郁は女優です。
女優なのですから、これで永野芽郁の演技力の高さが証明されたことはよいことだと言えます。
開き直って女優道を突き進めばいい。
大河の降板は行き過ぎです。
演技力ではなくイメージで選んでるのをバラしてるようなもの。
誰と誰が付き合ってるか、不倫してるかなんてどうでもいい。
謝られても困ります。
不倫現場にはスマホ持ち込まない!
鍵付きロッカーに放り込め!
シラフに戻るまでスマホを手に取らない!
カメラ無しスマホ需要ありますかね?
配信日に途中まで読んで読みかけでした。全部読んでみたらめちゃくちゃ面白いっす、もくれん先生の記事の方が確かに宗教も絡めた重厚な感じがあり圧巻ですが、よしりん先生の記事は随所で爆笑してしまい読んでいてものすごい楽しい気持ちになりました。あ、不倫の話題で楽しむなんてけしからんと騒ぐ人もいるでしょうか?今回は、もくれん先生とよしりん先生が入れ替わったようなそんな感じのライジングでした。結婚していてもパートナー以外の人を好きになってしまったらその気持ちを制御するのは難しいわけで、不倫の否定は人間の自然な感情の否定にも映ります。そこに人間らしいドラマが発生するわけで、それを否定してもつまらない世の中になるだけだと思います。不倫に目くじら立ててバッシングを重ねる人達は自分自身の人間的な感情を否定しているように見えて怖いです。
木蘭さんのトンデモ見聞録・第360回「アメリカ型の不倫糾弾に乱痴気騒ぎする野蛮なクズども」拝読しました。
浜田幸一さんの「俺は捨てたことがないから、増えちゃってるんだよ!」に思わず吹いてしまいました。
こんな人の妻や愛人やってたら、さぞ面白い人生だったことでしょう。
木蘭さんのお祖母さんとお祖父さんの話、どっちも凄いですね。
今の日本は議員としての仕事をしてきたかどうかではなく、私生活のスキャンダルで騒いで引きずり下ろすことばっかりしてるから、特定の団体の利益のためだけに動いてる与党の好き放題にされているのではないでしょうか。
公的に力を発揮していれば私生活の問題は問わないフランスの姿勢こそ、日本は見習った方がいいでしょう。
元々日本は、妾や愛人の存在と公的な職務とは結びつけず「それはそれ、これはこれ」で済ませていたのですから。
永野芽郁さんと田中圭さん出演のCMを、サントリーも取りやめたことを各メディアが報じていますね。
以前ジャニーズがキャンセルカルチャーによって遂に解体させられた時期にトッキーさんが以下のようなブログをお書きになっていたことを思い出しました。
「サントリーをキャンセルしたくなる新浪社長のスキャンダル」※
https://www.gosen-dojo.com/blog/43080/
デイリー新潮の元記事。
「「彼に利用された」「本当にひどい人」 サントリー新浪社長の封印された「女性秘書とのトラブル」」
https://www.dailyshincho.jp/article/2023/11081147/?all=1
どこまで行っても大衆は気紛れだし、多くのマスコミは叩けるところしか叩かないのですね。
※令和7年(2025年)現在は会長。