現在すでに起こっている医療崩壊の例
👴「ウギャー脳梗塞だ!119☎️」
🚑「すぐ来ました!脳梗塞は1分1秒を争います!」
👴「5分で来てくれた!助かった〜」
🚑「受け入れ先の病院探しますね!」
〜2時間後〜
🚑「受け入れ先見つかりました!運びます!しゅっぱ〜つ!!」
〜1時間後〜
👴「えらく遠い病院まで運ばれてしまった…でもこれで大丈夫😌」
〜1時間後〜
👴「やっと診てもらえる…」
🧑⚕️「脳梗塞かな?MRI撮りましょう!順番待ちしてね!」
〜1時間後〜
MRI「脳梗塞です」
🧑⚕️「うーん、発症から4.5時間過ぎてるので治療ないです!手遅れ!来るのが遅い!」
👴「そんなぁ〜😭」
May 15, 2025 · 1:02 AM UTC
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だいぶコミカルに書いたけど結構ガチめのヤバい事態なので真面目な解説を添えときますね
まず救急車の患者の場所に到着してから出発までの2時間。救急隊は“脳梗塞っぽい患者”を診てくれる病院に片っ端から電話をかけます。事務やら救急受付やら管理当直の看護師やらに順番に繋がれていき、最終的に脳外科とかの医者が受け入れ可否を決めます。そもそもその医師が診察中や処置中なので、その合間を縫ったいいタイミングを待たないと電話が繋がりません。そして現在の状況を医師が把握して「患者来すぎてて受け入れ無理!急ぐならよそ行って!」と言います。今度はそれを逆順に伝言ゲームして、救急車に伝わります。この間長ければ30分くらいかかることもあります。
これを4件続けるだけで2時間経ちます。
例えもう少し短い時間で返事が聞けても、10件以上電話することもあるでしょう。誇張なしに救急車に乗ってから2時間待機とか余裕であります。
救急隊ももちろん近くから病院をあたるので、断られれば断られるほど遠くの病院に決まります。片田舎の県外の病院に連れてかれるなんてよくあります。なので高速を使っても搬送に1時間くらいはかかるでしょう。
そして着いた病院では、だいたい他にも脳梗塞患者が搬送されてきており行列になっています。そう、“断らない救急”だからですね。着いてから医師の診察まで1時間なんてザラです。待つしかありません。順番です。
そしてMRIてのは検査自体に15分くらいかかります。3人待ってれば自分の検査が終わるのは1時間後です。
これで119してから5時間です。
脳梗塞の積極的治療は発症から4.5時間以内にスタートしないといけないと決まっているので、この時点でタイムオーバーです。
こんな感じ。無理なんすよ。
行列を作る原因として酔っぱらいや膝擦りむいただけの生活保護のおっさんとかがいます。どんだけ適当にやっても5〜10分くらいは医師の手を取られるので、そんなのが5人も来たらパンクです。
大変だねぇ〜!
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