IIH 魔術師の絵の解釈

 
Part 1 理論篇

魔術師の絵:第1タロットカード ~ シンボリズムの解釈

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 この絵の中に、鉱物、植物、動物界が象徴的な形で見つけられよう。

 左側の女性と右側の男性はあらゆる人間存在の中にあるプラス(肯定性)とマイナス(否定性)である。
 中央は両性具有者、男性と女性が組み合わさった生き物で、男性原理と女性原理の調和を意味する。
 電磁気は赤と青色で表され、電気は赤、磁気は青である。
 女性の頭は電気、すなわち赤で、性器は磁気、すなわち青。男性は逆である。
 両性具有者の上は、地球を表す球があり、その上には四大エレメンツで描画されている魔術師がいる。
 男性の上には、活動的なエレメンツである、赤の火と青の風エレメントがある。女性の上には受容的なエレメンツの緑の水エレメントと黄色の地エレメントがある。
 魔術師の中央の球は暗い紫で、(第5エレメントの)アーカーシャ原理を表している。
 魔術師の頭の上には、不可視のリボンが王冠としてあり、そこには黄金の縁の白銀色の蓮華が神性のサインとしてある。その内側には、赤ルビーの哲学者の石が、ヘルメース学全体の象徴としてある。右側の背景には黄色っぽい黄金の太陽、左側には白銀の月があり、大宇宙と小宇宙、電流と磁気流のプラスとマイナスを表している。
 蓮華の花の上には、球として創造性が表されている。その内側には宇宙創造の肯定的、否定的な諸力が表されている。
 永遠にして形無き非創造は、暗い紫から黒色を背景にしたAUM(オーム)の言葉で象徴的に表されている。

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  • 最終更新:2021-04-30 17:10:07