秋田大学医学部附属病院 がん患者の転移 見落とすミス

秋田大学医学部附属病院は、腎臓がんの手術をした男性患者について、再発や転移がないか確認するCT検査を行ったにもかかわらず、がんの転移を見落とすミスがあったと明らかにしました。
男性は、必要な手術を受けて現在、通院を続けているということで、病院は男性や家族に謝罪するとともに、再発防止に努めるとしています。

秋田大学によりますと、数年前、秋田大学医学部附属病院で腎臓がんの手術を受けた、県内に住む60代の男性が去年、肩の周辺や腕にしびれの症状があることに気づき、別の病院を受診したところ、がんの転移を指摘されました。

男性は手術後に秋田大学医学部附属病院で、再発や転移がないかを確認するCT検査を手術後から半年おきに、合わせて3回受けていましたが、がんの転移は見落とされていたということです。

秋田大学は、がんが転移していたのが、けい椎と胸椎の間で発見が難しかったことや、男性自身に腎機能の低下があったため造影剤を使用しない単純なCT検査をしていたことなどが見落としの原因だとしています。

男性は再度、秋田大学医学部附属病院で必要な手術を受け、現在、通院しながら治療を続けているということです。

秋田大学は、今回の医療ミスについて「患者やご家族の皆さまにおわびするとともに、再発防止に向け病院全体で安全対策に取り組んでいく」とコメントしています。

秋田のニュース