東京 江戸川区立小のいじめ「学校の対応に問題」報告書で

おととし、東京・江戸川区の小学校で児童が別の学年の児童から暴言を吐かれるなどのいじめを受け不登校になったことについて、学校が設置した第三者も交えた委員会は、管理職への報告や教諭どうしの情報共有が徹底されないなど「学校の対応に問題があった」などとする調査の報告書をまとめました。

江戸川区教育委員会によりますと、おととし区立小学校に通う児童が下校中、2度にわたり別の学年の児童から「アホ」とか「死ね」などと暴言を受けたり頭や腹をたたかれたりしたとして不登校になり、その後、区の教育委員会は「いじめの重大事態」と認定しました。

さらに、いじめを受けた児童の保護者からの訴えを受けて学校は去年、弁護士など第三者を加えた委員会を設けて調査をはじめ、当時の対応について教員からの聞き取りなどを行いました。

教育委員会はとりまとめた報告書の概要を27日に公表し、いじめが発生した際、対応にあたった教員はすぐに管理職に報告しないなど連携が不十分だったほか、いじめを受けた児童にも非があったとして謝罪させるなど、対応に問題があったとしています。

また、不登校になってからも児童や保護者と連携をとってスクールカウンセラーなど専門職も交えた組織的な対応を検討するべきだったと指摘しています。

江戸川区教育委員会は「いじめの早期発見と対応を学校組織全体で行うべく対応を強化していきたい」としています。

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