「女性枠」は逆差別? 航空大学校の案に批判の声 導入検討の背景は

航空大学校のホームページ。2027年度入試から「女性枠」の導入を検討している=航空大学校のホームページより
航空大学校のホームページ。2027年度入試から「女性枠」の導入を検討している=航空大学校のホームページより

 国内唯一の公的なパイロット養成機関である航空大学校(宮崎市)が、2027年度の入学試験から「女性枠」の導入を検討している。108人の定員のうち20人を女性枠とし、従来の筆記試験を課さずに選抜する想定だ。パイロットの大半を男性が占める現状を打破し、男女を問わず優秀な人材を獲得する狙いだが、一部からは「逆差別では」との声も上がる。

 女性枠導入を検討するきっかけとなったのは、航空大学校を所管する国土交通省のワーキンググループが2月に取りまとめた提言だ。日本のパイロットや整備士の女性比率が低いことを踏まえ、現役の女性パイロットを含む有識者が女性活躍の推進策について議論し、導き出した結論の一つが女性枠の導入だった。

 実際、日本のパイロットの女性比率は海外と比べても低い。ワーキンググループによると、日本の主要航空会社のパイロットは24年1月時点で7274人。このうち女性は142人と1・9%にとどまり、諸外国の平均(4・7%)を下回っている。国内のパイロットの4割弱を養成している航空大学校でも、…

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