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後継者「自由世界」で誕生 新著で言及、中国けん制―ダライ・ラマ

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チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(中央)=2024年8月、スイス・チューリッヒ近郊(EPA時事)

チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(中央)=2024年8月、スイス・チューリッヒ近郊(EPA時事)

 【ニューデリー時事】チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世(89)は11日発売の著書の中で、後継者は中国ではない「自由世界」で生まれると言及した。チベット支配強化をもくろむ中国が独自の後継者を擁立する動きをけん制した格好。以前、自身の生まれ変わりが亡命先のインドで見つかる可能性があるとも述べている。

「中国化政策で人権剥奪」 チベット蜂起66年で亡命政府

 ダライ・ラマは2011年、自らの死後に生まれ変わりを探す「輪廻(りんね)転生」制度を存続させるかどうかを「90歳ごろになったら他の高僧らと相談し、再検討したい」と表明していた。今年7月に90歳を迎えることから、後継者選出に向けた動きに改めて注目が集まっている。

 新著「声なきもののための声」の中で、世界中のチベット人から、ダライ・ラマの系譜が受け継がれると保証してほしいとの訴えを多く受けていると指摘。伝統的使命の継続のため「新しいダライ・ラマは自由世界に生まれるだろう」と記した。

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