太平洋戦争末期の1945年7月、日本海軍の戦闘機「紫電改(しでんかい)」とアメリカの戦闘機の間で行われた‟空中戦”の映像を市民団体が公開しました。場所は大村湾上空長崎市琴海付近とみられています。
映像に映っているのは、敵の銃撃を受けながら飛び続ける飛行機の姿ー。1945年7月5日の映像、翼に「日の丸」をつけた日本海軍の戦闘機「紫電改」です。

大分の市民団体「豊の国宇佐市塾」は、戦時中にアメリカ軍が撮影した映像で場所や日時が特定できたもの14本を公開しました。その中の1本が長崎県上空での空中戦の映像です。

豊の国宇佐市塾 織田祐輔さん:
「2機編隊で飛んでいる日本の紫電改ー紫電改とアメリカ軍機の空中戦。場所は大村湾から西彼杵半島にかけての上空です」
大村基地を飛び立った「紫電改」との空中戦が、アメリカ軍戦闘機の小型カメラで撮影されていました。

「紫電改」は日本海軍の最新鋭機で最強と言われていましたが、映像には「紫電改」が一方的に銃撃を受ける様子が記録されています。
豊の国宇佐市塾の織田祐輔さんによると、この日の戦闘は日本の紫電改がアメリカのP-51ムスタング戦闘機に奇襲を受ける形で始まっているという。
豊の国宇佐市塾 織田祐輔さん:
「紫電改は超低空に降りて、地形を利用して米軍機の攻撃を振り切ろうとしているのがわかります」
空中戦が行われていたのはどこなのか?
解析の結果、背景に写っていた半島は現在の琴海ニュータウン一帯で、長崎市の琴海村松町付近であることがわかりました。

映像に映る4機の紫電改は、アメリカ軍機によってすべて撃墜されました。
豊の国宇佐市塾 織田祐輔さん:
「日本が今のところ最後に経験した‟80年前の戦争”が実際どうだったのか?目に見てわかるものは映像か写真しかない。これをきっかけに、『戦争とはどういうものだったのだろう?』と考えるためのツールにしてもらいたい」
太平洋戦争末期に繰り広げられた日米の空中戦ー。映像にはほとんど知られていないわが町の戦争の詳細な現実が記録されていました。
※「豊の国宇佐市塾」の協力で、動画は5月17日(土)まで公開します。







