日本女性学会に関するお願い
以下は、私がFacebookに友達限定で公開したものです。やはり多くのひとに読んでもらったほうがいいと思いなおし、誤字脱字等を直して一部補足し、公開させていただきます。
2025年4月21日に「『日本女性学会2024年大会分科会調査報告書』を受けての反省の表明 および女性学・ジェンダー研究の発展と多様性の尊重をもとめる声明への賛同の呼びかけ」が発出され、署名活動がなされています。それに対して5月2日には日本女性学会第23期有志と元代表幹事より
上記の説明がなされています(声明は画像が入っていないので、貼りませんでしたがクリックしていただくと飛びます)。
それに関して23期幹事のひとりである私は以下のように思っています。議論の場として学会を、イデオロギー闘争の場にしないで欲しいと、切に願います。学会は、いま現在、そしてこれから女性学を志す人にとって大切な場です。
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女性学会の件が、SNSで燃えている&署名した人たちが事情をあまりに理解されていないので、ここに書きます。
まず憶測で「差別的な発表があったのに言い訳をする幹事がいる」等、誤解やデマを広めるのはやめてください。本当に。私はこの件で事実関係で発言できるのはその分科会にいたひとのみ(私はいました)、そして女性学会の方向性に発言できるのは学会員のみだと思っています。
学会での発表は「表現の自由」をめぐってのもので、トランスジェンダーをメインの焦点にしたものでもなく、憲法学の中里見博さんの話などはとても勉強になりました。質疑応答の過程で、酷い野次や性的指向に関しての暴言は、トランス擁護派の方たちから(も?)起こりましたし、万全ではなかったのは事実です。ただ、繰り返しますが発表は差別的ではなかったし(報告書にもそう記載されています)、今後学会はさまざまな策をとればいいよねというものでしたし、実際にさまざまに対応して策をとっています(もしも私が担当幹事としてその場にいたならば、その場で介入したとも思います)。
ところが部会に参加されていなかった幹事が反対を振り切って「学会として検証する」といい、その結果発表はトランス差別ではなかったとしか認定できなかったら、まさにその検証をおこなった幹事が呼びかけ人となって、自分たちの書いた報告書を否定して、周囲のひとたちに「差別だから署名してくれ」と署名が始まったという次第です(呼びかけ人には、前幹事会の幹事が入っていて、そのひとたちは事情を知らないと思いますが、現在の幹事会では幹事会ののガバナンスを否定するのはやめて欲しいという声は多数ありました)。
署名を募った人たちが学会をどうしたいのか知りませんが、学会の方向性を、事情を知らない人たちに署名してもらって、その外圧で何かしようと思うのは、私は間違っていると思います(呼びかけ人にfacebookの「友達」がいますが、私はそう思っています)。
さまざまな意見をもった人がいるのが学会なのに、学会をトランス問題をめぐる問題で割ってしまい、今後どうして欲しいのか。「そんなことをしたら学会が終わりになってしまう」という声がありましたし、私もそう思いましたが、まったく顧みられることはありませんでした。クィア学会がなくなったいま(私も会員でしたし、依頼されて原稿を書いたこともあります)、女性学会は学会という名前がついていますし、女性学会を中心に活動したい人もいるのかもしれません。ただ、女性学会をトランス問題をめぐる主戦場にするのは間違っていると思いますし、学会はイデオロギー闘争の場でもないと思います。
亡くなった井上輝子さんに非常に申し訳なく思っています。さまざまな議論をする場が学会であると思うのに、大多数の非学会員による署名を振りかざして(しかも事情を知らないひとたちが署名した。私も事情を知らなければ署名したかもしれません)、いったい何をしたいのか。とうとう女性学会は終わってしまったと思います。最低限の自立性もない「学会」なんて、他の分野では考えられないでしょう。本当に、悲しいです。私のお願いは、関係のない、外野のひとは、黙っていて欲しい、ということです。学会はイデオロギー闘争の場ではありません。切に願います。
下は借り物ですがChat GPTはすごい。署名したひとのほとんどは、報告書すら読んでいないと思います。



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