仙台医療圏の4病院再編構想で宮城県は先週、東北労災病院の富谷市への移転を断念しました。これを受け、富谷市は市に移転する総合病院の公募を6月にも始める予定で、12日、周辺の自治体とともに宮城県に財政支援を求めました。
富谷市の若生裕俊市長ら黒川地域の4人の市町村長は12日県庁を訪れ、村井知事に対し総合病院の誘致に関する要望書を提出しました。仙台医療圏の4病院再編構想を巡っては県が、東北労災病院と県立精神医療センターを富谷市に移転する計画を撤回し、東北労災病院のみの移転に向け病院側と協議を続けていました。しかし9日、病院側から赤字などを理由に移転断念と協議終了の申し入れがあり、県は移転を断念しました。東北労災病院は仙台市内の現地で存続します。通院する仙台市民からは安堵の声が聞かれました。

仙台市民の70代男性:
「仙山線で通っていたからどうなるか心配していたけれど助かりました」
仙台市民の90代女性
「安心しました。仙台市の中に大きな病院が無くなるというのはこれだけは知事に対しちょっと違ったなと(思った)」

石垣綾香記者:
「東北労災病院の移転が断念となり、新たな病院が誘致されるはずだった富谷市の市民はどのように受け止めているのでしょうか」

富谷市民の70代女性:
「やっぱり残念。ある程度期待はしていたので。誘致で来てくれるところがあればそれにこしたことはない」
富谷市民の80代男性:
「結構この中には(病院が)ある。だから今のところ十分間に合っている」