山形大学 ”不正アプリ”で学生2300人余の個人情報流出か
山形大学は、教員がパソコンに偽の警告画面が表示されて不正アプリをインストールする被害に遭い学生の氏名などの2300人あまりの個人情報が外部に流出した可能性があると発表しました。
山形大学によりますと、流出した可能性があるのは、2017年度から今年度まで農学部や大学院農学研究科、それに山形大学配属の岩手大学大学院連合農学研究科に在籍した学生の個人情報です。
2306人分の氏名と学生番号が記載された名簿や、313人分の学生番号やメールアドレスなどが記載された健康調査票などが漏えいした可能性があるということです。
先月下旬、教員が研究室の業務用パソコンを使用していたところ、ウイルスに感染したかのような偽の警告画面が表示され、金銭を要求される被害に遭い、遠隔操作でデータ送信などが可能になるアプリをインストールしてしまったということです。
これまでに個人情報が悪用されるなどの被害は確認されていませんが、大学は、電話やメールによる相談窓口を設けたうえで、不審なことがあれば連絡してほしいと呼びかけています。
山形大学は「多大なご迷惑とご心配をおかけし、おわび申し上げます。情報セキュリティに関する研修を徹底するなど再発の防止に努めたい」とコメントしています。