性転換手術、草分けの埼玉医大が本格的に再開
日本の性別適合手術で草分けとされながら、担当教授の定年退職のため2007年から手術を中断していた埼玉医大が、10月中旬に新たなスタッフで男性から女性への手術に成功、本格的に手術を再開していたことが18日、分かった。
国内の患者は1万人とも推定される。心と体が一致しない性同一性障害で、長期入院や精神的なケアも可能な大学病院での手術を望む患者も少なくないが、現在は同医大のほか岡山大や札幌医大などに限られている。
埼玉医大は1998年、日本で初めて正当な医療として適合手術を行った。埼玉県川越市の総合医療センターで手術を担う形成外科の百沢明医師(45)は「一般のクリニックでは長期入院できない。タイなど海外では精神科医の診断がないことも多く、帰国後、トラブルに対処しにくい」と問題点を挙げる。医療センターでは現在、患者十数人が手術を待っているという。
同医大によると、最も高度な技術がいる本物に近い男性器を形成する手術だけは、十分な態勢を整えた上での全面再開に向け、検討中という。〔共同〕