「イワシ大量漂着は地震の前兆」ネットのデマ聞いた2人に1人信じる

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黒田健朗
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 デマを聞いた2人に1人はデマを正しい情報と信じた――。総務省が行ったインターネット上の偽・誤情報の拡散に関する全国調査で、そんな結果がでた。同省が全世代を対象にこうした実態調査をしたのは、委託調査をのぞき初めて。

 13日に発表した。調査は全都道府県の15歳以上の男女2820人を対象に、3月31日~4月2日に実施した。調査には、実際に過去に拡散され、民間のファクトチェック機関「日本ファクトチェックセンター」が偽・誤情報と判定した話題を使った。

 「WHO事務局長が2024年に『新型コロナに効くワクチンはない』と発言」「イワシやクジラの海岸への大量漂着は地震の前兆や影響」などの15個の偽・誤情報について1件以上見聞きしたことがある844人のうち、その内容を「正しいと思う」「おそらく正しいと思う」とする回答の割合は、加重平均で計47.7%にのぼった。

 また、偽・誤情報に接触した人の25.5%が周囲に拡散していた。拡散した215人の理由(複数回答)は「驚きの内容だった」(27.1%)が最も多く、「流行に乗りたかった」(22.7%)、「話の種になる」(21.0%)「興味深い」(20.9%)のほか、「重要と感じた」(20.4%)、「他人に有益と思った」(20.2%)など、情報に価値を感じたとみられる答えも多かった。

 拡散手段(複数回答)は、家…

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この記事を書いた人
黒田健朗
経済部|総務省担当
専門・関心分野
漫画、アニメ、放送
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    上西充子
    (法政大学教授)
    2025年5月13日10時11分 投稿
    【提案】

     以前から要望しているのですが、このような公的な調査結果は、元の発表資料が確認できるようにURLをつけていただくか、情報源をたどれる情報を追加していただきたいです。  現時点で、総務省の「報道発表」一覧には該当する発表がありません。総務省が

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    上西充子
    (法政大学教授)
    2025年5月13日12時20分 投稿
    【視点】

     上記のコメントをしたあとで、総務省HPの5月13日報道発表資料に「ICTリテラシーに係る実態調査の結果公表及びテレビ・WebCMの放映開始」という記事が出ました。ここに調査結果の概要へのリンクが記されています。 https://www.s

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