「ママ友」が闇バイトで実行役集めた詐欺事件 1人に有罪判決

子どもが同じ保育園に通う「ママ友」2人が、SNSで闇バイトとして実行役を集めて、店からタブレット端末をだまし取ったとして詐欺の罪に問われている事件の裁判で、名古屋地方裁判所はこのうち1人の被告に対し、執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

子どもが同じ保育園に通う「ママ友」で、いずれも無職の高山裕香被告(31)と、小浦優被告(33)は、闇バイトとして集めた実行役などと共謀して、去年8月、家電量販店で、スマートフォンに他人名義の決済サービスの画面を示し、およそ39万円のタブレット端末をだまし取ったとして、詐欺の罪に問われています。
このうち高山被告に対しての判決で、名古屋地方裁判所の蛯原意裁判官は、「高山被告は小浦被告に誘われ、闇バイトに加担する人物をSNSで集めるようになり、小浦被告の指示のもと、実行役に報酬を送金するなどしていた。実行役などと役割分担していて、巧妙な犯行だ」と指摘しました。
その上で、「障害のある子を含む4人の子どもを養育し、生活に困窮して加担しているが、明白な犯罪行為だと十分に認識していた」として、懲役2年8か月、執行猶予4年の判決を言い渡しました。

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