特別展「チ。 ―地球の運動について― 地球(いわ)が動く」のまわり方
旅行・グルメ・おでかけライターのsatochinです。
3月15日に最終回を迎える人気アニメ「チ。―地球の運動について―」。多くの人が名前は聞いたことがあるであろう「地動説」をテーマにしたアニメです。その世界観に触れることができるイベントが、期間限定で日本科学未来館にて開催されます。一足早く、イベントを体験してきました。
「チ。―地球の運動について―」とは?
「チ。―地球の運動について―」は、15世紀のヨーロッパを舞台に、当時の社会では禁じられていた地動説(地球が太陽の周りを回るという説)を命がけで研究する人々の生き様と信念を描いたテレビアニメです。
原作は魚豊(うおと)さんによる漫画で、2020年から2022年まで「ビッグコミックスピリッツ」にて連載。緻密なストーリーと登場人物たちの深い人間ドラマが、多くの読者を魅了しました。
2024年10月からは、NHK総合でテレビアニメが放送され、原作の魅力を忠実に再現しつつ、美しい作画と音楽で作品の世界観をさらに広げています。
「チ。―地球の運動について―」は、単なる歴史物語ではなく、科学の探求、信念、そして人間の生き様を描いた深いテーマを持つ作品。原作者によると「チ」には、"大地のチ、血液のチ、知識のチ"と3つの意味が込められているのだそうです。
特別展「チ。 ー地球の運動についてー 地球(いわ)が動く」について
「地動説」という、一見地味なテーマの漫画とアニメが、なぜここまで人を惹きつけたのか…。それは、人の持っている知的好奇心を刺激するからでしょう。常識だと思っていたこと、思われていたことが、実は違うということに気づいてしまった主人公たち(この物語は主人公が時代の流れとともに変わるんです)。それに気づいた時のワクワク感が、まるで自分のことのように感じられるのがおもしろいんです。
今回の特別展「チ。 ー地球の運動についてー 地球(いわ)が動く」では、実際に体験までできちゃいますよ。
会場は「地動説との出会い」、「地動説の照明」、「地動説の普及」、「地動説の過去、現在、未来」の4つに分かれていて、第1章から第3章は漫画やアニメの名シーンを体験できます。
さらに、漫画やアニメを楽しく見ていたけれど、実は地動説でよく理解できていない部分もあるという人は、ここで「そういう事だったのか!」と、疑問が解決するはずです。
「チ。 ー地球の運動についてー 地球(いわ)が動く」体験レポート
それでは体験の様子を、ネタバレしない程度に紹介しましょう。
特別展はお台場にある日本科学未来館 1階 企画展示ゾーンで行われています。
まずは入口で「地動説研究ノート」を受け取ります。難易度の高い「天文学者用」と比較的簡単な「天文助手用」の2冊のうち、どちらか1冊を選びます。
中に入るとオープニングムービーが始まります。見終わると気分はラファウです。地動説研究ノートを全部解いて「世界、チョレ~~」と言っている自分の姿を想像しながら、次へと進みましょう。
第1章「地動説との出会い」
ラファウ、ノヴァク、フベルトの等身大パネルが出迎えてくれます。
ここでは、なんとアストロラーベに実際に触れることができるんです。ラファウになったつもりでアストロラーベを動かしましょう。意外に重いので最初は両手でしっかり持ってくださいね。
奥にあるのはフォトスポット。ここでラファウになりきって写真を撮りましょう。筆者も撮ってもらいました。
次へ進む道は「夜空に輝く星の道」。星が流れ、写真よりもずっとずっときれいです。
第2章「地動説の普及」
ここではオグジーやヨレンタ、バデーニがお出迎え。オグジーの金星の名シーンが上映されています。
その後、実際に実験で金星の満ち欠けを体験してみましょう。
第3章「地動説の普及」
ドゥラカ、ヨレンタ、シュミットがお出迎え。
地動説普及の要となる活版印刷を体験できます。
自分のイニシャルのアルファベットを探し、地動説研究ノートにスタンプを押しましょう。しっかりネジを留めないと、せっかく入れたスタンプが零れ落ちてしまうので注意。
第4章「地動説の過去、現在、未来」
宇宙開発の様子が年代別に展示されています。ガリレオからニュートン、ホーキング博士まで、宇宙の発展の鍵となる研究を重ねてきた人たちが、その偉業とともに紹介されています。ちなみに筆者は、来日したホーキング博士に会いに行ったことのある、天体オタクです。
こちらで、地動説研究ノートの答え合わせ。オリジナルステッカーがもらえます。ステッカーは全部で5種類。ランダムに配られるので、誰がもらえるかはお楽しみに。
最後、エンディングムービーを観て終わりです。サカナクションの「怪獣」をBGMに幅15mのパノラマスクリーンに映し出される映像に胸が熱くなります。余韻に浸りながら会場を後にしましょう。
出口には、お土産コーナー。ここまで世界観に浸ったあとなら、ここは素通りできません(笑)。メモ帳やボールペンといった実用的なものから、石箱風BOXに入ったプリントクッキー、アクリルスタンドまで。
帰ってからも、チ。の世界が楽しめますよ。
「チ。 ー地球の運動についてー 地球(いわ)が動く」詳細
特別展「チ。 ー地球の運動についてー 地球(いわ)が動く」
会期 2025年3月14日(金)~6月1日(日)
時間 10:00~17:00 (入場は閉場時間の30分前まで)
入場料 大人(19歳以上) 2,200円、小学生以上18歳以下 1,500円、未就学児(4歳以下) 500円
グッズ付き入場料 大人 3,200円、18歳以下 2,500円、未就学児 1,500円
休館日 火曜日 (ただし、3/25、4/1、4/29、5/6は開館)
会場 東京都江東区青海2-3-6 日本科学未来館 1階 企画展示ゾーン
事務局電話番号 03-6820-6050 (コールセンター) 平日10:00~17:00(休館日は休み)
公式ホームページ 「チ。―地球の運動について―地球(いわ)が動く」(外部リンク)
グッズは蓄光アクリルコースター。チケット1枚につきコースター1枚です。グッズが無くなり次第終了です。
まだ、漫画やアニメを見ていないけど見てみたい!と思った人は、3月15日(土)と16日(日)、「AMEBA」で第1話から第24話までを無料一挙放送します。3月15日の最終回も1週間無料で配信されます。
アニメを見てから特別展に行くか、特別展に行ってからアニメを見るか。この週末は忙しそうです。
会期は6月1日までなので、春休みやゴールデンウィーク、親子で出かけるにもおすすめです。
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