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印象操作ともとれる非常に残念な投稿に対し反論させていただきます。  一部で「被告医師は原告側の主張を事実ではないとして認めておらず、裁判で争っている」「反証は何もできていない」といった言説がなされていますが、これには事実誤認や評価の飛躍が含まれているように思います。  まず、現在進行中の裁判において、術前説明の虚偽性、技量不足およびその自認、術後の対応の不適切さなどについては、原告側がすべてを立証できているとは言えない状況です。被告医師による反論もなされており、どちらの主張が認められるかはまだ裁判所の判断に委ねられている段階です。  また、「反証が何もできていない」という断定的な表現は、事実に即していないと思います。原告側の主張自体が立証できていない争点も多く存在しており、単に被告が「反証に失敗した」という構図ではありません。  証拠として提出されたエクセルリスト(いわゆる合併症例リスト)についても、病院(赤穂市)はこれを「認めていない」のではなく、肯定も否定もしていないのが正確な状況です。これは、当該リストが被告医師個人の作成によるものであり、原告の主張に対する被告個人の反論として提出されたものであるため、病院側に認否を求める法的必要性がないからです。  さらに、慰謝料増額に関する裁判所の心証についても、「慰謝料増額事由を概ね認める方向だった」とする一方的な評価は注意が必要です。2023年10月の和解協議の際に裁判所から示された方向性は、**「過失の程度および結果の重大性に鑑み、赤本基準よりも高めに認容される可能性がある」**というものであり、個別の「増額事由」を詳細に認めたわけではありません。  民事訴訟は、最終的に判決が出るまでどちらの言い分が認められるかは分かりませんし、判決後であっても評価が分かれることがあります。ですから、「弁護士に確認した」「反証できていない」といった形で、裁判所の判断が下る前に一方的に結論づける発言は、読者を誤解させかねず、慎重さを欠くものと言わざるを得ません。  立場や視点の違いは当然あってしかるべきですが、訴訟の場に関する言説は、可能な限り正確な事実認識と手続的理解に基づいて行われるべきだと考えます。 x.com/bianca_y2023/s
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