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プロンプトは自分で作るな!優秀なプロンプトを生成するプロンプトとは。

最近ベンチマークしている エンジニア系ユーチューバー がおります。AI情報を発信しているあきらパパさんのチャンネルなんですが、このチャンネル本当に面白いですし、実用性が高いので、エンジニアの方にはウォッチをおすすめします。

正直、僕のAIの情報のほとんどはあきらパパさんのチャンネルからゲットしていると言っても過言ではないですw

そんなあきらパパさんが紹介していたプロンプト生成プロンプトを紹介します。

元ネタ

元ネタの動画はこちらになりますので、お時間ある方はぜひこちらを見てみてください。実際の使い方をリアルに見せてくれているのでわかりやすいと思います。正直この動画を見たら、このあとのブログは読まなくても良いかもしれませんw

動画の詳細箇所にも記載されていますが、結論 下記のプロンプトがプロンプト生成プロンプトです。

天才プロンプトエンジニア目線で、{$テーマ}それぞれ役立つプロンプトを作成して。
初級、中級、上級、天才 レベル別で、それぞれのプロンプトを省略せずに1つずつ丁寧に、構造化して整理して作成して。
それぞれのプロンプトは下に、追加文章を貼り付けるだけで成立するような汎用的で柔軟なプロンプトを考えてください。

###テーマ
 ・ここにテーマやメモ書きを書いてください

動画内でも語られていますが、ポイントは「段階を分けること」だそうです。生成AIは基本的に略する方向で処理をします。これはサボっているわけではなく、クレジット消費を抑え、最小限で最大の回答をするため、ということらしいです。

「あなたはコンサルのプロフェッショナルです」みたいなことを書いたほうが良い、って生成AIコンサルの方々は言ってましたが、正直「そんなの必要あるの?」って思っていました。なるほど、方方で言われるのはこういう理由があるんですね。納得しました。

なにはともあれ、実際に実施してみましょう。

プロンプト生成をやってみる

実践的に、よくある小さなサービスを構築する際のAWS構成の設計プロンプトを作ってみましょう。

想定はこんな感じで。

社内で使っているいろんなサービスを統合していきたい。ただし、一気に作るのは無理なので、TODOアプリから作っていこうという想定です。TODOアプリはマイクロサービスの一環で、今後様々なツールが社内システムとして構築されていくことになります。

プロンプト生成プロンプト

では早速プロンプト生成プロンプトを作ります。と言ってもテーマを決めるだけなんですが。

天才プロンプトエンジニア目線で、{$テーマ}それぞれ役立つプロンプトを作成して。
初級、中級、上級、天才 レベル別で、それぞれのプロンプトを省略せずに1つずつ丁寧に、構造化して整理して作成して。
それぞれのプロンプトは下に、追加文章を貼り付けるだけで成立するような汎用的で柔軟なプロンプトを考えてください。

###テーマ
 ・小規模のWEBサービスを構築するAWSエンジニアのプロンプト

ここではざっくりしたテーマにしておきます。すると生成されます。出来上がったプロンプトがこちら

初級レベルプロンプト

AWSを使って小規模WEBサービスを構築したいと考えています。私はAWS初心者で、基本的なITスキルは持っていますが、クラウドサービスの経験は限られています。

以下の要件を満たすシンプルなWEBサービスを構築するための、ステップバイステップの手順を教えてください:

- サービス概要:[サービスの簡単な説明]
- 予算:月額[金額]ドル以内
- 必要な機能:[主要な機能のリスト]
- 想定ユーザー数:[数字]人/月

特に以下の点について詳しく説明してください:
1. 必要なAWSサービスとその選定理由
2. アーキテクチャの簡単な図解(テキストで表現可能なもの)
3. 最初の設定手順(AWSアカウント作成からデプロイまで)
4. セキュリティ上の基本的な注意点
5. 予算内で運用するためのコスト最適化のヒント

専門用語は必要最小限に抑え、初心者にもわかりやすい説明をお願いします。

中級レベルプロンプト

AWS上に小〜中規模のWEBサービスを構築する計画を立てています。私はAWSの基本的な知識(EC2S3RDS等)を持ち、いくつかのサービスを使った経験があります。

以下の要件を満たすWEBサービスのアーキテクチャと実装戦略を提案してください:

- サービス概要:[サービスの詳細な説明]
- 技術スタック:[使用予定の言語/フレームワーク]
- 非機能要件:
  * 可用性:[期待値、例:99.9%]
  * レイテンシ:[期待値、例:200ms以内]
  * 同時接続ユーザー:最大[数字]- 予算制約:月額[金額]ドル以内
- セキュリティ要件:[特定のコンプライアンス要件があれば]

具体的に以下の内容を含めてください:
1. 推奨するAWSアーキテクチャ(マルチAZ構成を含む)
2. リソースのサイジング(インスタンスタイプ、DBスペック等)
3. 適切なAWSマネージドサービスの選定と統合方法
4. インフラストラクチャのコード化(IaC)の推奨アプローチ
5. モニタリングとアラートの設定戦略
6. コスト最適化のためのベストプラクティス

また、このアーキテクチャの潜在的な弱点や、改善が必要になる可能性がある点についても言及してください。

上級レベルプロンプト

AWS上でスケーラブルかつ高可用性の小規模WEBサービスを構築するプロジェクトをリードしています。サーバーレスアーキテクチャとコンテナ技術を活用し、CI/CDパイプラインを完全に自動化したいと考えています。

以下の要件と制約に基づいた詳細なアーキテクチャと実装計画を策定してください:

- サービス概要:[サービスの詳細な説明]
- 技術スタック:[バックエンド/フロントエンド技術]
- インフラ要件:
  * [99.99%]以上の可用性
  * グローバルな低レイテンシー([地理的リージョン]のユーザー向け)
  * 負荷変動:平常時[数値]RPS、ピーク時[数値]RPS([倍率]倍の急増に対応)
  * コンプライアンス要件:[GDPR/HIPAA/PCI DSS等]
- 開発・運用方針:
  * 完全なIaC
  * 自動化されたCI/CD
  * ブルー/グリーンデプロイメント
  * 包括的なモニタリングとオブザーバビリティ

以下の内容を含む詳細な計画を提示してください:
1. マイクロサービスアーキテクチャの詳細設計(サービス分割とAPI設計を含む)
2. AWS Well-Architected Frameworkの5つの柱に沿ったアーキテクチャ評価
3. 障害シナリオと回復戦略(RTO/RPO目標を含む)
4. マルチリージョン/マルチAZの具体的な構成と実装方法
5. セキュリティ対策(IAM設計、暗号化戦略、ネットワークセグメンテーション等)
6. コスト最適化のための具体的な戦略(リザーブドインスタンス/Savings Plans、スポットインスタンス活用等)
7. IaCとCI/CDの実装詳細(使用ツール、パイプライン設計)
8. パフォーマンステストと最適化の方法論

具体的なAWSサービスの選択肢と、それらを選択/除外する根拠も含めてください。また、このアーキテクチャで対応できる将来的なスケーリングの可能性と限界についても言及してください。

天才レベルプロンプト

小規模ながら高度に最適化されたWEBサービスのAWSアーキテクチャ設計と実装戦略について、エキスパートとしての分析と提案を求めています。コスト効率と高パフォーマンスを両立させつつ、将来の拡張性を確保したいと考えています。

【プロジェクト概要】
- サービス詳細:[詳細な説明]
- 技術的制約:[特定のテクノロジー要件]
- 事業/技術的課題:[解決すべき特定の課題]
- 予算/パフォーマンス目標:[具体的な数値]

【期待するアウトプット】
以下の観点から、最先端のAWS実装戦略を多角的に分析し、トレードオフを明示した上で最適解を提案してください:

1. アーキテクチャ設計:
   * マネージドサービスvsセルフマネージドインフラの最適なバランス
   * サーバーレスとコンテナの最適な使い分け(ワークロード特性に基づく)
   * データストレージ戦略(RDBMSvsNoSQL、キャッシング層、データ暗号化)
   * マイクロサービスの粒度と境界設計(ドメイン駆動設計の観点から)

2. 運用最適化:
   * リアルタイムモニタリングとプロアクティブな異常検知
   * フェイルオーバー自動化と無停止デプロイメント戦略
   * カオスエンジニアリングによる回復力のテスト計画
   * インシデント対応と自動修復メカニズム

3. コスト/パフォーマンス最適化:
   * 動的リソース割り当てと自動スケーリング戦略
   * コンピュートリソースの選択と最適化(ベアメタル、Graviton、スポット等)
   * コスト異常検出とAIベースの予測的最適化
   * パフォーマンスボトルネック特定と解消のための方法論

4. 先進技術の戦略的活用:
   * サーバーレスエッジコンピューティングの活用可能性
   * マルチリージョン/グローバル戦略(データレプリケーション、整合性モデル)
   * AI/MLサービスの統合によるビジネス価値向上
   * FinOpsとDevOpsの統合による継続的最適化

5. セキュリティとコンプライアンス:
   * ゼロトラストアーキテクチャの実装
   * シフトレフトセキュリティとセキュリティの自動化
   * プライバシーバイデザイン(データの主権と現地法規制への対応)
   * サプライチェーンセキュリティとサードパーティリスク管理

各提案について、AWS Well-Architected Frameworkの6つの柱に照らした評価、典型的な実装パターンのコードスニペット(CDK/Terraformなど)、メリット/デメリットの定量的評価を含めてください。また、5年間の運用を想定したTCO分析も示してください。

既存のベストプラクティスを超えた革新的アプローチがあれば、その理論的根拠と実装方法、期待される結果についても詳述してください。

すごくないですか?見事にレベルごとに思考がわかれて、天才レベルだとめちゃくちゃ難しいことを言っている(語彙力)。正直「そんな難しく考えなくていいのに」って思ってしまいますw

段階分けの魔術により、プロンプト生成もこれだけ精度を上げることが可能ということですね。

出来上がったプロンプトを打ってみる

量がすごいので、初級レベルプロンプトと天才レベルプロンプトで比較してみましょう。

この記事内に返答された内容を書きたかったのですが、崩れてしまうのでリンクにさせてもらいました。

初級レベルプロンプト

https://claude.ai/share/d630cca7-8002-4e4f-8eac-bba7fb7dcdc7

ぶっちゃけこれでも十分な気もします。

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天才レベルプロンプト

https://claude.ai/share/ef51051e-757c-486d-82e6-b488850dcd06

これはね・・・インフラってここまで考えなきゃいけないのか・・・って絶望感を与えてくれるような感じが一瞬してしまいますが、タスクに対してオーバー過ぎるってのが正直なところですw

ただ、これだけ粒度が違うものが作られるという観点で見てもらえたらよいと思います。キャプチャもめちゃくちゃ貼りましたが、一部なので、細かいところまで見たい方はぜひリンク先のClaudeの実際の内容を見てみてください。

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まとめ

実際は天才プロンプトを使うことはほとんどなくて、上級や中級が良いと思います。利用シーンによってくるので初級や天才も場合によっては使っていくという感じですかね。

重要なのは「人間が正しいプロンプトを作るのはコスト(時間)がかかる」「人間が作ったプロンプトだとAI側に伝えられることが狭まってしまう可能性がある」という視点を持つことだと思っています。

AIを使っていると「内容を伝えるのが面倒」とか「仕様をまとめる時間があるなら自分で作業しちゃう」みたいに思ってしまいますが、AIに指示する内容さえAIに作らせることで、解決することが多分にあります。

このプロンプト生成プロンプトはかなり秀逸な考え方なので、あきらパパさんが配布しているプロンプト以外にも自分なりに「プロンプトを生成する」という視点を持って仕事をすると、よりよい結果を出せるのではないかと思いました!

ではまた〜。


株式会社テックビーンズ は東京のWEBシステム開発会社です。AIを駆使して、PoCのようなスピーディーな開発から本格的なプロダクトまで、幅広く対応しています。まずはお気軽にご相談ください!


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