「つかさの冬」4.決心-2
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第1回


「おめでとう,つかさちゃん」
 体を揺すられ,つかさは意識を取り戻した。
「オレたちで時間を使い切っちゃったから,約束通り,つかさちゃんは自由の身だよ」
「え・・・?」
 男たちの言っていることが,にわかには信じられない。
「本当・・・なの」
 本当だった。
 トイレから廊下に出たつかさは,玄関まで,何の邪魔も入らないことを知った。
 親衛隊の男たちの姿は見えるものの,追いかけてくる様子もない。
「喉が渇いたろ? ほら,水でも飲んで帰りなよ」
「あ,ふ・・・」
 強烈な喉の渇きに気づいて,渡されたコップの水を一息に飲み干しながら,つかさは解放された
実感が込み上げてくるのを感じた。
・・気が変わらないうちに・・・早く・・・
 そう思うと,いても立ってもいられない。
「あたし・・帰るわ・・・」
 つかさは,ガクガクと震える膝にかまわず,急ぎ足で玄関に向かった。

「・・・せっ・・」
 何か小さな声が聞こえてくる。
 最初,つかさは気にもとめていなかった。
 しかし,案内された玄関に近づくにつれ,その声は次第にはっきりと,妙な胸騒ぎを持ってつかさ
の胸に迫ってくる。
 玄関横の,ドア一枚を隔てたその一室。
 不意に,これまでになく大きく響いてきたその声は,つかさの耳をえぐった。
「西野を返せっ!」
 つかさは,瞳を驚愕に大きく見開き,側に立つ男を見た。
 口元を僅かに曲げた男は,つかさを試すような目をしている。
「う,うそ・・・」
 顔から,頭から,上半身のすべてから血液が抜けていく。
「淳平・・・くん・・なの?」
「どうぞ。玄関はそこだよ。帰らないの?」
 昨日まで親衛隊だった男は,玄関を顎で指し示しながら涼しげに言った。

 一瞬,つかさは玄関を見た。
 そこから外の景色が見える。
 まさしく,そこは解放された自由になることができる場だった。
 しかし,つかさは視線を転じる。
「淳平くんに,何をしたの?」
「さあ?」
 とぼけた男の顔。
・・そういう・・ことなのね・・・
 つかさは奥歯を噛んだ。
 迷いなど,もう,つかさにはなかった。
「あなたたちは,卑怯者よっ!」
 一声,男たちに鋭く声を投げかけ,つかさは駆けだした。

バンッ!
 つかさは狂ったように駆け,大きな音を立ててドアを開ける。
「西・・野・・?」
 目の前で上半身を縛られ,床に転がされている男は,まごうことなく真中だった。
 見ると,ところどころ服は破け,血が滲んでいる。
 顔にも殴られたようなアザが見える。
「淳平・・くん・・・どうして・・」
 ぶわっと溢れる涙を拭うより先に,つかさは駆け寄って真中を抱き起こした。
 喜びと慈愛に満ちたつかさの目を,しかし,真中は哀しみを込めて見つめる。
「西・・野・・・ごめん・・・オレ・・・西野を一人にしたばっかりに・・」
「そうそう,お前が来るのがあんまり遅かったから,お先にオレたち二人で,つかさちゃんを頂い
ちゃったぜ。つかさちゃんの体は,美味しかったなあ。ひぃひぃヨガって悶えるつかさちゃんって,
お前見たことあるか?」
「乳首も,舐められてツンツンに尖っちゃってさ」
「お口でオレのを咥えてもらうのも,最高に気持ちよかったな。真中,お前,やってもらったこと
あるか?」
 からかうように笑う声の主は,先ほどの男たちだった。
「うるさいわね! 黙ってよ!」
 語気も強く言い返しながら,つかさは,そっと真中を見る。
「西野・・・お前・・・」
 真中は,信じられないという目をしていた。

「淳平・・くん・・・」
 何よりも真中の目が痛かった。
 真中の視線に気づいて,つかさは自分の体に目をやる。
 乱れた服装。
 幾つか,ボタンが外れたままになって,チラチラと素肌を覗かせているブラウス。
 白濁した液体を,ところどころに滲ませているスカート。
 いったい何が起こったのか,真中でなくとも十分に想像できる姿だった。
 しかし,つかさは,やはり慈愛に満ちた目で真中を見返す。
「ううん,何でもないの。気にしないで。淳平くんの方こそ・・・あたしのために,こんなに傷だ
らけになって・・・ごめんね」
「西野・・・・そんな・・そんなこと・・・ごめん。俺・・本当に・・・ごめん」
 真中のいたわるような目から,涙が溢れようとしていた。
「大丈夫よ・・・大丈夫・・・あたしは,大丈夫だから・・・」
 つかさにとって,真中を悲しくさせていること,それが一番悲しかった。

 つかさは,真中の目を振り切るように,キッと部屋の中の男たちに向き直る。
「淳平くんに,いったい何をしたのっ! 淳平くんは何も関係ないはずよ!」
 透き通ったつかさの声は,部屋中に大きく響いた。
「いいや,オレたちのつかさちゃんに手を出したんだ。真中にも責任はある」
 あまり広くもない部屋には,ベッドが並び,幾人もの男たちが腰掛けている。
 そこで初めて,つかさは部屋の様子に気づいた。
 そこは・・・保健室だった。
 よく見ると,ベッドどうしは隣り合うように寄せられ,一つの大きなベッドを形作っている。
・・ここで・・・あたしを・・・犯すつもりなの・・
 つかさは,瞬時に男たちの思惑を理解した。
 しかし,聞かずにはおれない。
 男たちの,卑劣さを確かめるために。
「これは・・どういう・・・ことなの」
 怒りに震える声で,男たちの言葉を待った。
 それに答えて出てきた言葉は,つかさの予想した通りのものだった。

「真中が,つかさちゃんにした通りのことを,オレたちもさせてもらう。そうでなきゃ,とても納得
できないぜ」
「裸になって,オレたちを満足させてくれたら帰してあげるよ」
「オレ,つかさちゃんのお尻を触りたくて堪らなかったんだ」
「俺に,オッパイもアソコも,ベロベロに舐めさせてくれよ」
「その可愛いお口で,オレの硬いモノを咥えて慰めてくれよな。毎晩,つかさちゃんのことを考えて
いたコイツをさ」
「何だと!」
 勝手なことを言う親衛隊の男たちに激昻して,真中が怒鳴る。
 そんな真中を庇うように抱き締め,つかさは抗議した。
「約束が違うわ。もう帰ってもいいって言ったでしょ」
「ああ,そうだね。いいよ。今のは,つかさちゃんが真中の代わりになるというときの話さ。約束は
守るよ。つかさちゃんは帰ってイイ。その代わり,オレたちの報復は真中が受けてもらう」
「そんなっ・・・」
 つかさは,次に続く言葉を失った。
・・これが・・・この男たちの企みだったのね・・・
 ゲームと称した先ほどのことは,ただ単なる遊びであり時間潰しに過ぎなかったのだ。
 真中が,ここに来るまでの・・・
 そうして,真中の安全をチラつかせて,つかさが自分から体を開くようにし向ける。
 真中がいなければ,つかさは徹底して逆らっただろう。
 それは,親衛隊の男たちにとって面白くないことなのに違いない。
 あたかも,恋人のように抱かれること。
 それが,真中に嫉妬し続けた,親衛隊たちの目的であるのは明白だった。
・・あたしが・・・自分から進んで抱かれることが・・・・・
 覚悟を決めるしかなかった。

「本当だな?」
 横からの真中の声に,つかさはハッとする。
 真中は,少しホッとした顔をしていた。
「西野・・・帰れよ。こいつらの目的は俺にあるんだ。西野には関係ない。とんだとばっちりを受
けさせてしまって・・・俺の方こそ・・ごめんな」
 縛られたまま,よろよろと立ち上がった真中のみぞおちに,間髪を入れず拳が飛んでくる。
「淳平くんっ!」
「くひゅ・・・ぅ・・っ・・」
 腹部への重い衝撃に,声も出せず崩れ落ちた真中に,冷ややかな声が降ってきた。
「覚悟しろよ。オレたちのつかさちゃんを奪った恨み,簡単に晴らせると思うなよ」
「わ・・分かって・・る。覚悟・・・してる・だから・・西野は・・帰してくれ・・」
 再び立ち上がろうとした真中は,横合いからのフワッとした柔らかな力に押さえ込まれた。
「え・・?」
 見上げた真中の目に映ったのは,限りなく優しい目をしたつかさの笑顔だった。
「淳平くん・・・ありがとう。あたし・・その気持ちだけで・・十分・・」
「に,西野っ,待てっ」
 つかさは立ち上がった。

 つかさは,すっくと立って男たちに対峙していた。
 そこには,覚悟を決めたある種の美しさが漂っている。
「あたしが貴方達に抱かれれば,淳平くんには何もしないのね?」
「つかさちゃんは,俺たちの恋人なんだ。だから『恋人として』だよ」
「分かったわ・・・分かったから,淳平くんを帰してあげて」
「西野っ!!」
 真中の必死な叫びは,もう西野には届かない。
 つかさはゆっくりと振り返り,ニッコリとした笑みを返す。

「早く,淳平くんを帰してあげて。約束は守るから」
 しかし,つかさの願いは,にべもなくはねつけられた。
「残念ながら,真中を帰すことはできないな。分かるだろ? 人を呼ばれたら困るし・・何より,
真中には,自分のしたことの意味をそこで見ていてもらう」
 つかさは,青ざめた。
「そんなことっ! 淳平くんの前で抱かれろというのっ!?」
「そうさ。つかさちゃんと俺たちが,仲良く愛し合うところを見せつけてやらなきゃ気が済まない
んだ。それがイヤなら,つかさちゃんは帰っていいよ」
「くっ・・・・」
 溢れ出ようとする怒りを,つかさは辛うじて抑えた。
 おそらく,この男たちの中では,ずっと前からこのシナリオは出来上がっていたのだろう。
 男たちは,真中の目の前で,自分を抱くつもりなのだ。
 抵抗もせず,むしろ恋人として積極的に抱かれる自分を,真中に見せるつもりなのだ。
 男たちの求めに応える自分の姿・・・そんなものを見せつけられたら,いくらそれが条件だった
とはいえ,真中のダメージは計り知れない。
 そして・・・それを突きつけられてもなお,自分が拒絶できないことも分かっているのだろう。
「卑怯者・・・あなたたちは,本当に卑怯よ・・」
 項垂れたつかさに,男たちはニヤニヤと無言で選択を迫る。
 つかさは,一つ大きく深呼吸をした。
「分かったわ・・・言う通りにする。だから・・・10分だけ時間をちょうだい」
 男たちは了承した。
 つかさは,ドアを開け,どこかに出て行った。

「淳平くん・・・キスして」
 間もなく戻ってきたつかさは,壁を背にした真中に寄りかかって顔を近づける。
「西野・・・いきなり何を・・・そんなことより,西野があんな奴らの言うことを聞く必要はない
からな。俺が・・」
 言いかける真中の唇に,つかさは人差し指を置いて柔らかく制した。
 驚く真中に,つかさは哀しそうな笑顔を浮かべる。
「もう・・・淳平くんにキスしてもらう資格なんて・・無くなっちゃうから・・・ううん,本当は
ね・・もう唇も汚れてしまっているんだけど・・しっかり洗ってきたから・・」
 つかさの瞳の奥に,光るものがある。
 真中はやりきれない思いで,つかさの言葉を遮った。
「いいんだ,西野・・そんなに哀しくならないでいいから・・俺がすべてを引き受けるから・・だか
ら,やめてくれ・・な? 頼むから,そんなことしないでくれ」
 真中は,つかさの唇の接近に顔を逸らした。
 つかさのキスを受け容れてしまうと,大切なものを・・・今まで自分が大切にしてきたかけがえの
ないものを失ってしまう気がした。

「ふふっ・・・淳平くん・・」
 キスを拒否する,真中の強張った顔つきに,つかさはふっと笑みを漏らした。
 その顔は,今からデートにでも出かけるような,そんな幸福感に包まれているようだった。
「淳平くん・・・あたしね,幸せなんだよ。あたしの大好きな淳平くんを・・守ることが出来るん
だもの・・・自分の心に,誤魔化しなしで,本当に嬉しいの・・心配しないで」
 横を向いたままの,真中の唇に再び顔を近づけていく。
「だから・・ね? キスしよ? 幸せで楽しかったあのときを思い出して,淳平くん・・」
 甘く囁きながら,つかさは,真中の唇にそっと自分の唇を押しつけた。
 ふわっとした甘い感触が,つかさの唇に・・・そして胸に広がってくる。
・・淳平くん・・・淳平くん・・・好き・・・大好き・・・
 真中の愛しい唇。
 形を確かめ,記憶にとどめておくように,舌先で唇をなぞる。
 つかさは,今まで何度も求め合ったときのように,いや,それ以上に真中の唇を熱を込めて求め
続けた。
 今だけは,すべてを忘れて幸福な気分に浸ることが出来る。
・・遊園地,楽しかったね。二人で学校に忍び込んだときも・・夜の公園で二人で話しをしたとき
も・・・本当に楽しかった・・・ふふっ,淳平くん,あのとき息せき切って走ってきたよね・・
 こんなにも幸せなのに,胸が苦しく切ないのはなぜだろう。
・・淳平くん・・・淳平くん・・・
 何度も何度も,真中の名を呼び続ける。
 今だけは,誰にも邪魔されたくなかった。

・・初めてキスしたとき・・・あたし,ドキドキして・・・夜も眠れなかったんだよ・・
 つかさの紅く小さな舌先は,真中の唇をチロチロと這い回る。
 上唇・・・そして,下唇。
 ゆっくりと味わうように這い進む,つかさの舌は,やがて真中の唇の中に入っていく。
「西野・・・」
「淳平くん・・・ありがとう。すべて,忘れさせて・・・」
 うっとりとした目で真中を見つめ,真中の唇の中で,自分の舌を絡めていく。
 真中もまた,押し寄せる熱い感情に,自分から積極的に舌を遣い始めていた。
「西野・・・あぁ,西野・・大好きだ・・大好きなんだ西野・・だから,俺の言うことを聞いてく
れ・・行っては駄目だ」
 口の中に入ってきた舌を決して離すまいと,真中の舌は激しく絡みつき,巻き付いてくる。
「はっ・・む・ん・・あ・・んむっ・・」
 差し出した舌を強く吸われ,つかさは恍惚の表情を浮かべた。
 これほどまで,激しいキスを受けた記憶はない。
 感情のすべてを剥き出しにした,遮二無二なキス。
 しかし,つかさには,愛しく,好ましく感じられる。
「うふふっ・・淳平くん,激しいね・・」
「ごめん・・俺・・」
「うぅん,いいの。淳平くんのこういうキス,とっても素敵・・」
 息苦しさに唇を離しては見つめ合い,すぐに唇をどちらからともなく重ね合う。
・・あぁ・・・淳平くんのこの舌・・・あたしたち,何度も愛し合ったよね・・・
 心が,体が燃え上がっていく。
 感情が昻ぶるままに,真中の舌に自分の舌を絡め,吸い合う。
・・初めて抱かれたときのこと・・・決して忘れないよ。好き・・・大好き・・・淳平くん・・
でも・・あたしのことは早く忘れて・・・ね・・
 つかさの瞳から,一筋,涙が頬をつたって落ちる。
 真中の体を,記憶に留めようとひとしきり強く抱き,つかさはそっと体を離した。

 つかさは,立ち上がった。
 晴れ晴れとした美しい顔を,真中に向ける。
「淳平くん・・・今まで,ありがとう」
「西野,行くな! 行っては駄目だ! 帰るんだ!」
「あたしは・・淳平くんのためだったら,何でも出来る気がするの。だから・・・こんなことだっ
て平気なんだよ」
「西野っ!」
 にこっと笑ったつかさの顔は,これまでになく眩しかった。
「それじゃ,ちょっとだけ行ってくる」
 つかさは,男たちの待つ,大きなベッドに向かって歩いた。



第2回


「ん・・ぅ・・・はぁ・・・」
 歩きながら,つかさは,自分の体が妙に熱っぽいことに気づいた。
 腹部の奥底が,ズンと何とも言えず重たく,そして焼けるように熱い。
 歩みまでが鈍く,ふらふらする。
・・何・・これ・・・何だか・・いつか悪戯でお酒を飲んだような・・・変な感じ・・・
 胸がひどくドキドキする。苦しい。
 足腰に妙な痺れが広がり,力が入らない。
・・いったいどうしたの・・急にあたし・・・もう・・立っていられない・・・
 つかさは,倒れ込むようにしてベッドに上がった。
「あれ? どうしたの? 何だか顔が赤いよ。つかさちゃん,そんなに恥ずかしいの?」
「うぅん・・何でもないわ・・」
「いいから,いいから。ほら,水でも飲んで落ち着きなよ」
 そう言えば,さっきから喉が渇く。
 つかさは,手が震えるのを隠すように両手でコップを握り,一気に水を飲み干した。

(つかさちゃん,全部飲んだのか?)
(飲んだ,飲んだ,一滴残らず。さっきも飲ませたから,通常の倍はイッてるぜ)
(ひひひっ,どんな女でも濡れ濡れにしてしまう媚薬を,倍か・・・)
(それも,普通のじゃない,あの二人が仕入れてきた強力なヤツだぜ)
(あいつ等も凄ぇよな。あの媚薬で,佳い女を好きなだけ犯りまくっているようだしよ。犯されて
ても,自分から腰を振りまくりだっていう話だぜ・・)
(それを今日は倍だからな。こりゃ,いくらつかさちゃんでも・・・いひひっ,楽しみだぜ)
 ヒソヒソ声が交わされる向こう,熱く息を吐くつかさには男たちの視線が集中していた。
「じゃ,まずは服を脱いでよ。つかさちゃんの,綺麗な裸を見せて」
「・・・・・・」
 つかさは,一つ息を吐いた。
・・恥ずかしい・・・けれど,頑張らなきゃ・・・
 言うなりになるしかないのだ。自分はそのためにココにいるのだから。
 要求に従って,無言でブラウスの襟元に指をかける。
 緊張で,小刻みに震える細くしなやかな指が,ゆっくりと第一ボタンを外した。
ごくっ・・・
 抜けるような白い肌が顕れてくる。
 男たちの目が,少し開いたブラウスの襟の合わせ目に集中した。
 しかし,つかさの指は休むことなく,次の第二ボタンにかけられる。

 真中の目の前で,つかさがブラウスを脱いでいく。
 ボタンを外していく度,ブラウスの合わせ目から,白いブラジャーが・・・白い素肌がチラチラ
と,男たちの目を刺激していく。
 涎を垂らさんばかりの男たちが,つかさにイヤらしい視線を注いでいるのが堪らない。
・・見るな・・そんなイヤらしい目で西野を見るなっ・・・
 しかし,肌を次第に露出させていくつかさの姿には,見るなという方が無理なほど可憐な美しさ
が漂っていた。
 ブラウスが華奢な体から脱げ落ち,純白のブラジャーに包まれた乳房が露わになる。
 ミニスカートが腰から離れ,中からレースをあしらった真っ白な可愛いパンティが,男たちの目
に晒される。
 ふっくらとした胸。
 悩ましいラインを描く,細く締まったウエストからヒップにかけての豊かなライン。
 無駄なく,細くしなやかな四肢。
 そして,輝かんばかりの白く瑞々しい素肌。
「ふうぅ・・っ・・」
 興奮と緊張に耐えきれなくなった数人の男が,息を荒くしながら唇を舐め回す。
 それは,多くの親衛隊メンバーにとって,初めて見る美少女のランジェリー姿だった。
 羨望に満ちた目が,ブラジャーや小さなパンティの股間部分に突き刺さる。
「くそぅ・・・やっぱりメチャメチャ可愛いぜ,つかさちゃん・・・」
「あぁ~・・早く抱きてぇ~・・」
 ブラジャーとパンティだけのランジェリー姿のつかさは,可憐な妖精そのものだった。
 しかし,同時にその輝く美しさは,男なら誰でも,その肌を自由にしたいという欲情を掻き立て
てしまう。
・・くそっ・・・
 毒づきながら,真中にしても,つかさの肢体から目を離せなくなっていた。

・・何なの・・体が凄く熱くて・・・あたし・・変・・
 つかさは,服を脱ぎながら,全身にじっとりとした汗が滲んでくるのを感じる。
 両脚は震え,まるで力が入らない。
 それだけではなかった。
 尋常ではない,秘部の熱さ。
 それが疼きとなって,じわじわと体中に広がってきている。
 頭の芯が甘く痺れ,理性は,蕩けるような快感に熔け落ちようとしている。
 今や,羞恥と快感は同義になろうとしていた。
「早く,そのブラジャーも外してオッパイを見せてよ」
 その言葉に,頭の中がカッと熱くなる。
 秘部の奥が,じゅんと疼いた。

「・・・・・・」
 男たちの期待の目に応えるように,両手を背中に回し,ブラジャーの金具を外す。
 フワッと浮いたカップから,果実のような乳房が零れ出てくる。
 しかし,自分が恥ずかしがっていることなど,男たちに知られたくはなかった。
 それに・・・男たちを満足させれば,真中には何もしないという約束がかかっている。
・・恥ずかしがっちゃだめ・・・分かっていたはずよ・・・
 肩紐を腕から外してブラジャーを脱ぎながら,つかさは,両腕で乳房を隠したい衝動を懸命に堪
えた。
「こ・・これで・・・どう?」
 顔をほんのりと赤く染めながら,つかさは男たちに胸を反らす。
「おぉっ・・」
 その瞬間,待ち焦がれた興奮の光景に,堪らず男たちから声が漏れる。
・・あぁ・・・恥ずかしい・・・
 つかさは,痛いほどの興奮に満ちた熱い視線に,切なげに睫毛を伏せた。
 男たちの目が,どこを見ているのかすぐに分かる。
 逃げるように目を瞑っても意識してしまう。
 まだ何もされていないのに,ツンと尖ってしまっている乳首。
・・あぁ・・あたし・・・どうにかなりそう・・・
 たくさんの男たちの好奇の目に触れられて,乳首がジンジンと疼いた。

「凄ぇ・・堪らねぇ・・・見ろよ。つかさちゃんのオッパイだぜ・・」
 白桃のような乳房の中央に,さくらんぼのように色づく小さな乳首。
 露わにされた色白の乳房は,ふわりとした柔らかさを醸し出している。
「俺,あのオッパイを想像して,何回ヌいたか分からねぇよ・・」
 今まで,焦がれるほど憧れ続けたつかさの胸が今,目の前に隅々まで晒されている。
 しかも,あとはパンティ一枚しか身につけていない。
 男たちの欲情は否応なしに高まり,限界寸前だった。
 今すぐにでも,かぶりつきたいのを懸命に我慢する。
 半裸になったつかさに命じることといえば,もう一つしかなかった。
「あと一枚だよ,つかさちゃん。そのパンティも脱ぎなよ。今日は,徹底的に可愛がってあげるん
だから・・・」
 興奮した男たち全員の目が,艶めかしい両脚の付け根に一斉に向けられた。

・・あぁ・・・とうとう・・・・
 つかさは,欲望剥き出しの男たちの目に,思わず身震いをした。
 恥ずかしいはずなのに,甘い戦慄が全身に広がってくる。
 それは,自分自身の体が欲情しきっていることに他ならなかった。
 しかし,男たちに体を自由にされようしているこの状況で,それを認めることはどうしてもできる
はずもない。
 つかさは激しく頭を振る。
・・違う・・・そんな・・・あたしは,そんなイヤらしいこと思ってない・・・
 しかし,考えたくなくとも自覚せねばならないほど,つかさの秘部は激しく疼いていた。
「ん・っ・・くぅぅ・・っ」
 秘部が奥から焼けるような熱を放ち,耐えきれず腰をよじって身悶えする。
 はぁはぁと息をつきながら,つかさは,自分の体の信じられない変貌ぶりを恨めしく思った。
・・どうして・・・あたしがこんな・・変な気持ちに・・・
 多分,下着の中は想像以上に,熱いもので潤っている。
 このまま下着を脱げば,自分の体の状態など,一目で男たちにばれてしまうに違いない。
 それに,もし今,男たちに寄ってたかって嬲られたら,この火照った体がどうなるか。
・・そんなことになってしまったら・・・あたし・・きっと耐えられない・・・
 僅かに残った理性が,危険だといっていた。

「なに? やめたいの? 別にかまわないけど?」
 ベッドの向こうから,投げかけられた思いがけない言葉。
 つかさは,ハッとした。
・・そうだった・・・
 既に選択肢は無いのだ。
 真中が見ていなければ,或いは最後まで抵抗していたかもしれない。
 体を押さえつけられ,往生際が悪いと言われながらも,真中を思って嫌がっただろう。
 しかし,真中に対して自分の決断を押しつけ,あれだけの大見得を切った以上,潔い態度で男た
ちに抱かれる以外なかった。
・・あたしが嫌がったら・・淳平くんは,きっと爆発して大暴れをしてしまう・・・そしたら,淳
平くんは,無事では済まされない・・・せめて,平気なふりをしなきゃ・・
 それに,と思う。
・・淳平くんの前で,みっともない姿は見せられないもの・・・
 つかさは,静かに膝立ちの姿勢になって,パンティの両端に手をかけた。
「何でもないわ・・・今,脱ぐから」
 少し躊躇をした後,ゆっくりとパンティを引き下ろす。
 周囲の目が,一斉に集まった。
 つかさの心臓が,激しく鼓動を打つ。
・・これくらい何でもないわ・・・これくらい・・・平気なんだから・・・
 シンと静まり,張り詰めた空気の中,白いパンティは小さく丸まりながら太腿を滑り降りた。
「おおーっ,つかさちゃんのアソコだぜ!」
「ひゅーっ! 凄ぇっ!」
 熱望する部分が,パンティの底で細く透明な糸を引いたのが,男たちの目にはっきりと映った。

・・あぁ・・・見られている・・
 つかさは,男たちから顔を逸らした。
 顔から火が出るほど恥ずかしい。
 裸身をその手で隠すことも出来ずに,好きなだけ見られなければならないなど,とても考えられ
ることではなかった。
・・でも・・
 それだけならば,まだ救いはあったかもしれない。
 疼く秘部から溢れ出し,下半身を濡らしてしまっている熱い液体。
 自己嫌悪で,どうにかなりそうだった。 
 しかし,男たちは容赦ない。
「へっへっ・・・何だ,つかさちゃん,もう凄く濡れてるんじゃないか。俺たちに抱かれるのが,
そんなに楽しみなわけ?」
 興奮に,はぁはぁと荒く息をつきながら,男たちは服を脱ぎつつ取り囲んでくる。
・・くっ・・抱かれたいだなんて,そんなわけないじゃないのっ・・・
 はっきりと否定し,拒絶したかった。
 その衝動に,つかさは辛うじて耐える。
「そ,そうだよ・・・早く,貴方たちのモノにして・・」
 唾棄すべき卑劣な男たちを前に,つかさは,震える体を抱きながら言った。
 すべては真中を助けるために。
 男たちを悦ばせるために。
「へへへ・・・そう焦るなよ。ゆっくりといこうぜ,つかさちゃん・・」
「じゃ,早速,相手してもらおうか・・・後のヤツらも待っていることだしな」
 希望通り,つかさの甘い一言が男たちの起爆剤になった。



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