二松学舎大
論文盗用疑惑触れ、不採用 二松学舎大、教員募集応じた非常勤講師 聴取なし、大学側「前学長への名誉毀損」
毎日新聞
2025/5/13 東京朝刊
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二松学舎大(東京都千代田区)前学長による論文盗用を巡り、疑惑が報じられた段階でこの問題を授業で取り上げたなどとして、大学側が文学部専任教員(専任講師、准教授)の募集に応じた非常勤講師の30代男性を不採用にしていたことが毎日新聞の取材で判明した。大学側は「前学長に対する名誉毀損(きそん)の恐れがある」と主張する。だが、大学側は男性から事情を聴かずに不採用の判断をしており、名誉毀損問題や大学運営に詳しい専門家は「考えられない対応」と指摘する。
前学長の疑惑は2023年4~5月、捏造(ねつぞう)や盗用を疑う通報が大学に2件寄せられたことで浮上した。毎日新聞は直後の6月に疑惑を報道。大学側は外部有識者を交えた調査委員会を設置して9月から論文や著作計7点を対象に調査を始め、前学長は同月に学長を辞任した。
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